だれ?
ミソノンは、おしゃれ上手なおしゃれ女子だ。
でも、最近おしゃれの仕方がかわった。
わたしが、とあることを言って。
わたしの制服の襟元は、少し緩んでいる。
今までは、しっかりボタンをしていたけど。
でも、ミソノンの襟元はわたしと真逆で、ボタンがしっかりされている。
今までは、そんなに襟元あいてていいんですか?レベルであいていた。
しかし、今はガッチリしまっている。
これは、わたしの助言である。
もしかして、ミソノンから彼氏を奪い、おしゃれまで奪うとんでもない女だと思いました?
…
でも、皆はわたしがそんなこと言ったなんて知らないはず。
もと、盗みぎき女王のわたしじゃないんだからさ。
それにしても、蓮くんがチラチラとこちらをよくみている。
なのでわたしは、ニコォって微笑んだ。
驚いた蓮くんがあからさまにプイッとしてきた。
なんなのでしょうね?
自分からこちらをみていたくせに。
でもね…
理生には、そんな顔…できないんだよね…。
へんだな。
一緒にいるミソノンは、たぶん蓮くんがこちらをよくみていることを、気づいていないみたい。
なぜなら、わたしは昔から注意力散漫で、通知表にもそうかかれるくらい、周囲を気にしすぎる人間だからなのだ。
次の休み時間、蓮くんがわたしに話があると言ってきた。
最近、よく呼ばれる。
ミソノンは、それについてなにも言ってこない。
それは、わたしがミソノンにとあることを言ってあるからだろう。
いつもの廊下に蓮くんと並んで立つ。
「なに?蓮くん」
「あのさ…オレたちって付き合ってないよな?勝手に毎日交際日をカウントしてたりしないよね?もしそうなら、それやめてね。で、別れてよ」
…
「やだよ?むり」
「はあ⁉︎ふざけんなよ」
「なんで?ふざけたのそっちだよね?」
…
「あのさ、オレ……やっぱりなんでもない」
蓮くんは、一度教室の方をみたあとに頭を抱えて、教室にはいり、机に伏せてしまった。
ふふふ
蓮くんは、やっぱりおバカさんだね♡
「大丈夫?ミクるん」
ミソノンが心配をしてくれた。
「うん、特に問題なし」
「そっか」
わたしたちのやりとを、ジッとみていた理生。
…
なんだろう?
もしかして…
いつわたしたちが幼馴染だってバレるか心配してる?
…わたしは、理生と幼馴染だっていうことは、まだだれにも言っていない。
そして、これからもだれにもバラすつもりもないから、そんなに心配しなくてもいいんだけどね。
やっぱり、理生に直接言うべきかな?
でも、それを伝えるために話してて…あのふたりってどういう関係なんだろ?ってなったら…意味ないよねー。
集団生活の難しさを、改めて実感する。
ただでさえわたしは、いきなりイメチェンして、ミソノンから蓮くん奪って、挙句ミソノンのもうひとりの彼氏との仲を破局させ、さらにはそのミソノンと普通に話しているんだから、これはもう…バケモノレベルだよね。
なんなら、ミソノンと仲良くなるっていう、謎の行為にでてるんだから、これはもう…理生も絶対にわたしと関わりたくないはず。
てか、鬼畜すぎて呆れて観察しているのかもしれない。
「今日さ、放課後どうする?」
わたしの質問にミソノンは、少し申し訳なさそうに、
「ごめん…今日、田崎くんに話があるって言われたの」
と、田崎くんのほうをみながら言ってきた。
⁉︎
それはまさか…告白?
最近のミソノンは、モテる。
この前もミソノンは、告白をされていた。
返事は、ごめんなさいだったけど。
「え、それってまさか…また告白かな?」
「うーん、どうだろ」
「モテるねー」
「まだ告白とは限らないし。」
「そっか〜」
夕方、ミソノンからやっぱり告白だったって連絡がきた。
もちろん、ごめんなさいしたって。
じゃあ、明日の放課後ゆっくり聞かせてーと、送った。
予定通り、放課後になり教室でわたしたちは、恋バナをしていた。
ほんとは、学校だとだれか聞いてるんじゃないかな?って警戒しちゃうから、他の場所がいいけど、そんな都合よく快適な場所なんかないのよね…。
きゃっきゃきゃっきゃと、女子会していると、知らない女の先輩がズカズカと教室に入ってきた。
…かと思えば、いきなりミソノンの前に立ち、腕組みしながらにらんできた。
え?
なに?
わたしたちは、話をやめてその先輩をジッとみた。
「あの…なんですか?」
わたしの言葉を聞くなり、先輩はミソノンをみながら、
「わたしのおとこによく手を出してくれたわね」
と、プチ怒りのご様子。
わたしのおとこ?
蓮くんか、もうひとりの先輩どちらか…なんじゃ?
どっちの彼女なのだろう?
蓮くんじゃなさそう。
だって蓮くんは…
じゃあ、先輩の?
でも、この前先輩といたのは…この先輩じゃないよね…
?
「あの、どちらさんの彼女さんなんですか?」
「健久よ。あんた健久と付き合ってたんでしょ?」
健久…
「ええ、そうですがそもそも付き合っていたというか…友達みたいなものでしたけど」
先輩、健久っていうのか。
「遊んだの?」
「あー、まぁ…はい」
「じゃあ、手とか繋いでイチャイチャしたんでしょ⁉︎」
「あの…はい」
…
ミソノンは、蓮くんと同時進行で健久先輩と付き合っていたんだよね…
手…繋いだんだ。
「この泥棒ねこが‼︎ふざけんなよ‼︎バカ女め‼︎」
いまにもミソノンに殴りかかりそうな勢いだ。
「あの…少し落ち着いたほうが…」
「浮気されて落ち着いてるやつなんていないでしょっ‼︎あんたは、他人事だからいいけど、わたしは…わっわたしは…っ」
「あの…わたし、先輩に彼女いるなんて知らなくて…てか、いないってきいてて…」
「そんなのっ…そんなのっ…後付けじゃない‼︎」
…これは、危険だわ。
「先輩…このままじゃまともに呼吸できなくなります。落ち着いて座ってください。」
「はぁっ?…さっ、指図してくんなっ‼︎」
「倒れちゃいますよ?」
「そっ、そんなの‼︎平気‼︎倒れてもかなしむ人なんかいない。わたしなんて…そのまま目覚めなければいい。」
と、涙ながらに言ってわたしたちをにらんだ。
「先輩…」
突然やってきた先輩は、怒りをいきなりぶちまけたり、泣いたり忙しい方だった。
「あの、先輩…ゴニョゴニョゴニョゴニョ」
わたしは、とあることを先輩に吹き込んだ。
そこにちょうど、ミソノンの元浮気相手の健久先輩がやってきた。
続く。




