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明後日は死ぬ。  作者: 彼方夢
第三章 死刑台のメロディー

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漁獲屋

 俺は原発からの帰り道、漁獲屋に来ていた。

 町の漁師が食べ飽きただろうにそれでも魚を食らう。


「兄ちゃん。見ない顔だね。どしたの?」


 漁獲屋の女将さんが気を使って言ってくれた。俺はそれに「旅行です」と答える。いらぬ心配や面倒をかけたくもない。

 出てきた料理はカツオのたたき定食。鮮度もよく、味も美味かった。――というか、なに評論家みたいな口ぶりなんだよ。


「原発が再開したらここら辺の魚を中国が輸入してくれねえ」

「地場産なんて全然。ほとんどの魚介産地は輸入だからね」

 地元の漁師たちの会話を盗み聞いて、昨今の輸出のパワーバランスが理解できたような気がした。学校でただ席に座っていただけでは学べなかった知識だ。

 駅へと目指す。


 ――国を相手取る。そのために件の爆破テロ未遂も利用する。

 

 初め、なにを言っているのか理解が出来なかった。

 どうやら、過去原発の事故で亡くなった親族を持つ少年を救えなかったことが、今回の『爆破テロ』を引き起こそうとしているみたいだ。

 

 姫島さんになにがあったのだろうか。


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