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明後日は死ぬ。  作者: 彼方夢
第二章 ラブホテル階層事件

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犯人

 エルキュール・ポアロやミス・マープルなどは犯人を追い詰めるときに演出を駆使するそうだ。俺はそうアガサ・クリスティの名著を読んで勉強になった。

 しかし、現実はあっけなかった。


 閑話休題と行こうじゃないか。



 休憩時間。移動教室に行く者。友達と駄弁る者。多種多様な在り方がそこにはある。

 佐藤天音が壁際でスマホをいじっているのを見ているのもまた自由。

だが、こいつのしでかしたことは自由ではない。

麗や友樹、俺ら三人組で天音のことを囲んだ。彼女は困惑している。

「お前がパパ活業の斡旋者だな?」

「……なんのこと?」

「ネタは上がってんだよ。ほら、職員室に行くぞ」


 佐藤天音は舌打ちする。

 そして、生徒指導部の教員や刑事からの事情聴取を受けた天音は、今後、被害届の有無でどうなるかが決めるらしい。

 姫島さんが言っていたが、俺や姫島さんはナチュナルの残党から目を付けられたらしい。


「稼ぎ頭を潰した恩は返す」と――


 これ、脅迫の言質取ったようなものだよな。そう姫島さんに言っても、「鼬ごっこだ」とまともに取り合おうともしない。

 ラブホ階層事件の件についても、ナチュナルの残党が面白がってやっていたそうだし、パパ活との因果関係は無かった。


 とまぁ、事件は解決――したのだが、なにかスッキリとしない。

 そもそも、解決したほうがよかったのか?

 ナチュナルの件は置いても、結果として生活困窮の女子高生たちをお縄に一網打尽したことになった。

 幸福とは何なのだろうか。


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