↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我輩は紳士である(猫なのに、異世界召喚されたのだが)  作者: 星宮歌
第二章 反撃のサナフ教国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
79/264

第七十八話 不幸とは

 偶然出会った男の子の話が終わる頃には、いつの間にかディアムが居た。どうやら、バルディスが言っていた調査を終えて帰ってきたらしかった。



「欠片の持ち主か……」


「バル? 不幸の欠片の持ち主とやらが現れたのですか?」


「説明、求める」



 話し終えたとはいっても、ラーミアやディアムには内容が伝わらない。我輩、そういえば前にやったように飼い主の姿へと変化すれば良かったのだったと思い至るが、過ぎてしまったことは仕方ない。


 バルディスが我輩の話を伝えるのをぼんやりと眺めながら、我輩、次はちゃんと姿を変えようと決意する。



「――――と、いうわけだ」


「なるほど、不幸の欠片を持った子供ですか……どんな不幸かは分かりませんが……ディアムはどう思いますか?」


「レジスタンス、もしくは、ミルテナ帝国、どちらかに、属している可能性、高い」


「やっぱりそうなるよな」


「にゃ? (どういうことなのだ?)」



 ぼんやりと聞いていると、なぜかそんな話になっていて、我輩、首をかしげる。



「あー、そうだな。まず、前回の欠片の持ち主のことを考えると、不幸の欠片の不幸レベルというか、なんというか……とにかく、そんなものは、国単位での不幸なんじゃないかと思えるわけだ」


「にゃ(なるほど)」



 言われてみれば、確かにあのレディ、サリアーシャは、自らの命が危うかったのはもちろんのこと、一歩間違えれば国が滅ぶきっかけを作っていたであろう人物だ。もし、サリアーシャが父親を殺していたら……いや、殺さずとも、大怪我を負わせていたら、どうにか保っていた国は立ち行かなくなっていた可能性が高い。



「にゃあにゃにゃー(つまりは、元サナフ教国の大きな問題の中心地に、あの男の子が居ると考えると、その二択となる、というわけか)」



 第三の勢力があるならまだしも、今の我輩達が確認できている勢力は、ミルテナ帝国とレジスタンスという二つのみ。



「あぁ、そして、どちらかといえば、レジスタンスである可能性が高い」


「にゃにゃー? (今現在、不利な勢力であるからか?)」


「そうだな。そういうことになる。ただ、ミルテナ帝国の勢力という可能性も捨てきれないから、一概にも言えないが」



 『もし、あの男の子がミルテナ帝国の勢力に属していて、それなりの身分の者だったりした場合、レジスタンスに殺されることで、むしろミルテナ帝国による蹂躙がはじまるなんてことが起こるかもしれない』という可能性を話すバルディスに、我輩、なるほどと思う。我輩だけでは、そのような考えなどできなかったであろう。



「バル、そろそろ、報告」


「ん? あぁ、すまない。頼む」



 あの男の子のことを調べなければならないという事実に、我輩、場所をしっかり覚えたのは間違いではなかったと安堵し、話し始めたディアムへと注目するのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。