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異世界転生して、猫耳少女にビキニアーマーを!  作者: ノベル・スタッカート
第二章

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『アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!』

メイドは、槍を引き抜こうとするミネコへと視線を向けた。


「敵対……という事で、よろしいですね?」


「っ……そうでありますなっ」


ミネコは、そう話している最中も力を緩めず、槍を引き抜こうとしていた。

だがしかし、槍はまるで万力で押さえつけられているかのように、ピクリとも動くことはなかった。


「力が強すぎるでありますよっ、何処にこの力があるでありますか!?」


「私は、ディラ様に作られたアンデット……その中でも最高位に位置する存在です。ディラ様に仕え、お世話し、そしてお傍でお守りする……そこら辺のアンデットと同じと思わないでいただきたいです」


「ぐぬぬっ……やらかしたでありますよ!」


そう言って、焦るミネコ。

とても大変そうだ。


そういえばキャットは……


「あわわ、どうすればいいにゃー!」


まだ、メイドさんが刺されたことに動揺していた。

全く……


「とりあえず、もちつきな」


「にゃうっ!?」


僕はキャットの頭をぺしっと強めに叩く。


「にゃにゃ、おみゃえ!何いきなり頭叩くにゃ!痛かったにゃ……って、うにゃ?」


落ち着きを取り戻したキャットは、メイドさんとミネコが槍の綱引きをしているのを見て、呆けた顔をした。


「にゃにゃ!?メイドさんが、生きてるにゃ!?」


「遅いよ」


一周くらい。


「あれ?でも槍が胸に突き刺さって、つき……突き刺さったままにゃあああ⁉どういう事にゃぁあ!?」


「なんか、アンデットなんだって」


「ああ、ならおかしくないにゃ。アンデットぉぉぉ⁉」


そう言ってキャットはぎょっと目を見開いた。


「あ、アンデットってあれにゃよね?ぞ、ゾンビとか、そういう人間がやっちゃいけない事にゃ!」


「あーうーん?」


何かとりあえず焦ってるのは分かった。


「こ、これは、助けたほうがいいにゃ!?どっちを!?」


そう言ってキャットはあたふた目線を左右に動かしていた。


「ん?さっきまでメイドさんのこと心配してなかったっけ?」


「それは人間だと思ってたからにゃ!アンデットは……別にゃ!」


「そういう物?」


「空気を吸って吐くくらい当たり前の事にゃ!」


よくわからないがそういう物らしい。

結構会話できたけど、まあいいか。


そんなことを話していた時だった。

メイドの目が僕たちの方を向いた。


「にゃお⁉」


「お客様方、すみません。少々敵を倒してからお部屋へご案内……というわけにはいかないようですね」


ミネコを助けようとする発言を聞いていたのだろう、さっきまでの表向き丁寧な様子とは一転、どこか虚ろな、濁った瞳で僕らを見ていた。


「全く、羽虫のせいで折角の準備がすべて台無しになってしまいました……商品に傷がつくので手荒な真似はしたくなかったのですが……いたし方ありません」


そうメイドは、口をガバッと開けたかと思うと……


『アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!』


突然、割れるような叫び声をあげた。


「うる、さい」


「にゃにゃっ、耳が痛いにゃぁ」


そう、耳を塞ぐ僕たちがいる部屋の、塞がれた窓の外からドン……ドンドンと、まるでハンマーでも壁にたたきつけるかのような音が聞こえてきた。


「何?」


そう、僕がつぶやいた一瞬の後……

窓を突き破り無数の死体がなだれ込んできたのだった。

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