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異世界転生して、猫耳少女にビキニアーマーを!  作者: ノベル・スタッカート
第二章

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冒険者換算

キャットに吸血鬼について説明した。

と言ってもほとんどがミネコによる説明だ。

僕のは別世界の知識だからね、あってるかどうかわからないし……まあ、僕が言った説明は全部あってたから、結局は同じような感じなんだろうけど。


「にゃるほど。血を吸う知性を持った魔物にゃ……知性を持った魔物ってだけでもめんどくさそうにゃ……」


「めんどくさいどころじゃないでありますよ。さっきは最低でもと言ったでありますが。伝説上の吸血鬼の中には、国を一つ滅ぼしたような存在もいたであります。まあ、その吸血鬼も当時の教会の勇者に倒されたわけでありますが」


そう言われても、スケールが大きすぎるようでキャットはあんまり実感がないようだ。

うーん。


「さっき最低でも、兵士10人が必要?って言ってたじゃない?」


「はい!言ったであります。正確には訓練された兵士が10人という計算になるでありますな!」


「それってさ、冒険者だとどれくらいなの?」


「え?冒険者だとでありますか?えっと、そうでありますね……Cランク冒険者くらいでありますかね?」


僕がそう尋ねると、ミネコは少し考えた後そう答えた。

Cランク冒険者、いまいちピンとこないけど……リュウよりは弱いのかな?


僕がそう思っていると、キャットは何処か焦ったように冷や汗を流していた。


「どうしたのさ?」


「Cランク冒険者くらい……とんでもないにゃ!?」


「とんでもないんだ」


「やばいにゃ!」


「やばいんだ」


よくわからないけど、そうらしい。


「まあ、そんな心配しなくても大丈夫であります。なんてったって、ここにはこの獣人王国の騎士がいるのでありますから!」


そう言って胸を張るミネコだったが……


「強いの?」


「もちろんであります!訓練された兵士一個小隊くらいでありますね!」


そう言って堂々としているが、分からない。


「……冒険者換算だと?」


「B級くらいは……あるであります?」


「なんで疑問形なのさ」


ちょっと不安だ。

まあでも、B級冒険者くらい……

いや、強さが分からない。


「それは心強いにゃっ!」


どうやら頼りになるっぽい。


「ええ、任せるで……ん?」


ミネコの耳がピクリと動いた。


「これは、この部屋に誰かが近づいてるであります!」


そう言っているうちに、僕の耳にも足音が聞こえるようになった。


「うーん、この屋敷であったのは、メイドさんと、あの……えっと、ドラだっけ?」


「ディラにゃ」


「ああ、それだ」


だから、その二人のどっちかだろう。

とはいえ、ディラに関しては、メイドさんに色々任せていたのを見ていると……こっちに近づいてるとは考えづらいね。


「メイドと、ディラ?でありますね」


「そうそう」


「ディラっていう人は、この館の……もしかして、主でありますかね?」


「ん?ああ、メイドさんはご主人様って言ってたけど」


そう答えると、ミネコは「なるほどであります」とじっと扉を見つめ、槍を構えていた。


「そのディラっていうのが、吸血鬼っぽいでありますね……」


ジッと、穴が開くほど扉を見つめるミネコは、静かに足を開いていた。


「にゃ?そんな警戒しにゃくても……メイドさんは良い人だったし、ディラさんもいい人だったにゃ。話せばわかる……にゃ?あのー聞こえてるにゃ?」


そう、キャットが声をかけるが、ミネコは瞬き一つしない。

これ、俗にいうトンネルって状態かな?ゾーンに入ってるみたいな。


「でもまあ、被害が出てるんだったら、吸血鬼は話が分かっても討伐対象なんじゃないかとは思うけどね」


「それは、そうかもしれないけどにゃ。けど、二人はご飯くれたし、お風呂も入れてくれたにゃ。一度話してみるべきだと思うにゃ!」


「そうかな?」


「そうにゃ!というか、なんでお前はそう、殺す方に立ってるにゃ!あんなに良くしてもらって、人でなしすぎるにゃ!」


「そう言われても、そもそもこの館に入ってから……」


そう全てを言うより早く、部屋の扉が開いた。

扉の先には、メイドさんが立っていた。


汗一つかかず、微動だにせずそこに立っていた。


「おや?お客様……でございますか?気が付かなくて申し訳ございませ……」


彼女は部屋の中にいる、ミネコを視認すると、わざとらしい驚いた顔をし、ぺこりと腰を曲げる。

そんな彼女の懐へと、一瞬で人影が入り込み……


「とりあえず、まずは一旦話して……って、にゃにやってるにゃああああ!?」


気が付いた時にはミネコの槍がメイドの心臓を突き刺し、キャットは絶叫を上げたのだった。

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