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異世界転生して、猫耳少女にビキニアーマーを!  作者: ノベル・スタッカート
第二章

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犬歯

話を整理するとこうだ。

彼女の名前はミネコ・ケットシー。

獣人王国の騎士?らしい。


彼女は獣人王国の任務からの帰還中、通りかかった村でアンデッドによる被害を聞きその元凶の討伐を行っていたらしい。


「そして、討伐したアンデッドから、こんな殴り書きも手に入れたであります」


そう言って、ミネコはスッと一枚の紙を差し出してきた。


ふむ、まあ、よくあるよねゾンビ物でこういう書置き。

ゾンビになる前の最後の意識で書いてて、途中でゾンビになっちゃうっていう……僕良く思うんだけど、なんであれって口語で書いてあるんだろうね?


書置きなんだから、簡潔な文章でいいじゃないのって。

僕が咄嗟に書く時は……ああ、口語で書くかも。


「ああ、えっと?『私は死ぬ、この手紙が、誰かに拾われることを願う。助けてくれ、私の大事なあの子を。血の怪物から』なんていうか、かゆうま状態にはなってないんだ」


「かゆうま状態って何でありますか……?」


最後までしっかり描かれていた文章を見てちょっと拍子抜けした。


「……で?これに書かれてる内容が、どうして僕を疑うことにつながるのさ」


「ここに書いてあるでありますね。血の怪物。血の怪物とは、いろいろな魔物が存在しますが、一般的にとある魔物種族の形容詞として用いられるであります」


「はあ、その怪物とは?」


僕が尋ねるとミネコは、「そう……」とその名を口に出した。


「血と夜の貴族。吸血鬼……であります」


吸血鬼。

それはファンタジー世界では定番の存在だ。

なろう系では、魔物か魔族……魔族の方が多いかな?の一種として定義される。


「ふむふむ、それで?僕が吸血鬼って言いたいの?」


「吸血鬼は一般的に、色白な肌に、線の細い容姿……そして能力として、無数の眷族を従えているとされているであります。色白で、線が細く……そして、眷族を従えてる」


「それで、僕が元凶だって疑ってるのか」


「そうなるであります。まあ、でも……なんか吸血鬼は自称高貴な種族。それにしては抜けてるというか、何ていうか……本当に吸血鬼でありますか?」


「違うよ、吸血鬼なわけないじゃない」


「でも怪しいでありますな」


そう言って彼女は、じーっと更なる疑いの目で僕の顔を覗き込んできた。

……可愛い。

半眼になった青い瞳はキラキラ輝き、むっと膨らむほっぺたは柔らかそうで触れたくなってしまう……


「にゃっ!?何するでありますか!?」


「……すっごい柔らかい」


キャットのおっぱいも柔らかいが、このほっぺたもなかなか触り心地が素晴らしい………


体つきもしなやかで、曲線美が美しい。

っていうか、偶にファンタジー物で見るけど、体に沿ってかたどられた鎧ってなんでこんなにエッチなんだろう。


これははたして、キャットのおっぱいと比べてどっちが柔らかいのか。

そんなことを僕は思った。


「セクハラ被害がにゃーにむかなくてよかったにゃー」


そんなことを言いながら、キャットは僕から五歩ほど離れた場所に立っていた。


「キャットもうちょっと近づいてよ」


「いやにゃ!」


むー。


「って、離すでありますよ!全く」


そう言って彼女は、ぺしっと僕の手を払った。

ああ……しょんぼり。


「全く……まだお前が吸血鬼じゃないって証拠がないであります。つまり、自分とお前たちは敵同士なんでありますよ!」


「へ?それにゃーもにゃ?」


「眷族だから当たり前であります!」


そう言って、彼女はむっと僕たちを睨んでいた。

うーん、正直この顔は可愛いからこのままでもいいけど……けど、可愛い子に敵扱いされ続けるのは嫌だなぁ……


はて、とりあえず吸血鬼じゃないことを証明しておけばいいとは思うんだけど。どうしたものか……


僕はそう思い、腕を組んで三秒考え……


「あ、そうだ」


僕は一ついいアイデアを思いついた。

吸血鬼、そう吸血鬼とは、アレが生えている物だ。

正確には、アレが長い。

アレが長くないことが証明できれば、僕が吸血鬼じゃないと証明できるだろう。


……まあ、この世界の吸血鬼の定義分からないけど。


「ちょっと見て」


とりあえずだ、僕は口をミネコの前で大きく開けた。


「ん?なんで口開けるでありますか?は、まさか⁉」


はっとした彼女はさっと、一歩下がり槍を構え……何で構えるのさ。

ああ、吸血鬼って噛んで血を吸うからか。


……この世界の吸血鬼も反応見た感じそうっぽいな。

ってことは。


「別に取って食おうとしてないよ?ほら見て?」


僕は、もう一度口を開いてミネコに口の中を見せた。


「急に何を……」


「へんひははふはいへほ?(犬歯長くないでしょ?)」


「へんひ……ああ、犬歯。犬歯長くないでありますね……もしかして、本当に吸血鬼じゃないであります?」


どうやらこの世界の吸血鬼も犬歯は長いようだ。

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