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異世界転生して、猫耳少女にビキニアーマーを~なんか他の転生者に狙われていますが、欲望の為スローライフを目指したい~  作者: ノベル・スタッカート


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こういうのって服を溶かす程度でいいと思うんだ

クリスタルの湖で、巨大に膨れ上がったその透明な存在は、僕たちに向かって体中にある触手を伸ばしてきた。


「ぎゃあーー!なんかきたにゃー!……早く逃げ、はなれろにゃー!」


「君が力緩めれば……あ、あーれー」


触手は僕たち二人をぎゅっと締め付けると、中へと持ち上げた。

……え?逃げれなかったかって?

逃げられなかった。キャットはずっと抱きしめてるし、僕は離れる気が無いし、後ニートだし……


「うにゃー早く逃げないとヤバいにゃあ!」


「ふぇ~……ん?逃げないとヤバいの?」


「そうにゃ!お前も見たはずにゃ!?あの白骨を!って、ぎにゃああああ!?顔のすぐ横に髑髏おくにゃー!」


髑髏と目を合わせて叫ぶキャット……ん?あれ?なんか、凄い体ピリピリしてきた気がする――


……あ、これあれか。


「僕たち、溶かされてる感じか!」


「そう言う事……お前、気が付くの遅いにゃ!?」


溶かされてるのか……これはだいぶ困った物……あ、そうか。

さっき見た骸骨はこいつに溶かされたなれの果てってことか。


ってことは、つまり……このままだと僕たちもさっき見た骸骨みたいな末路を迎えることになりかねないのか。


「……うーん、こういうのって、服を溶かす程度でいいと思うんだ」


「服溶かされるのも凄い嫌にゃが………」


「そう?あ、でも確かにおっさんが服溶かされるのは見たくな……」


「……はっ。そんな話してる暇ないにゃ!早く逃げなきゃにゃっ」


そう言って彼女は必死に体を動かす。からだをうごかすたびに、おっぱいが顔にあたって……とても素晴らしい。


「……ぐにゃーこんな、こんなところでニャーの人生は終わる気はないにゃー!特にこんな変態と一緒に終わる人生はいやにゃー!」


そう言って叫ぶ彼女だが、全く持ってスライムは緩まない。むしろ更に逃がさんと拘束が強くなってる気がする。

ふむ……力は向こうの方が上っぽいし、ここは力づくじゃなくて頭を使って抜け出すか、もしくは……


「うーん、ねえ、なんかキャットってどんなスキル持ってるの?」


「良い質問にゃ!ニャーのスキルは【短剣術Lv.2】【機敏Lv.5】【採取Lv.3】……って何律義に回答してるにゃ!?」


「なるほどー……うーん、拘束から抜け出せるスキルある?」


「あるわけないにゃ!」


「じゃあ、覚醒して」


「はっ!その手があったにゃ……ってできるか―!」


どうやら、運命に頼るのは無理そうだ。

そう思っていたのだが……


「そう言うお前は何かにゃいのか!?」


「あったら、そんなこと聞いて……あ」


そう言えばまだチート能力確認してなかった。

チート能力っていう位だし、こんな状況でどうにかできたりする……可能性は高いよねー。


「な、なんかあるのかにゃ!?」


「まあまあ、落ち着き給え……この僕のユニークスキル【鎧ト……」


「お前転生者だったのかにゃ!?」


「へ?そうだけど……なんで分かったの?」


僕は、少し顔をあげて彼女の顔を見た。


「そりゃ、ユニークスキルなんて持ってるのは転生者だけ……って、早くしろニャー!」


そう言う彼女だが、スキルの確認がまだなのだ。


「ちょっと今から確認するから」


「はやくしろにゃー!……って、確認ってなんにゃ!?」


=============

名前:なし

【スキル】

【ユニークスキル】

≪鎧ト眷属≫

=============



……ラフィーは確かスキルが教えてくれるって言ってたけど、うーん。脳内に直接語り掛けてくれるってわけでもないし、そもそもこういうのって……


あ、ステータス押したら詳細表示されるみたいな。


一旦試してみるか。


「うーん、とどか……あ、届いた」


「どこに手を伸ばしてるにゃー!」


僕はスキルにある【鎧ト眷属】の所をスマホを推すようにして押した。

瞬間、何か硬い突起を推した感触があった。

ステータスってこういう感触も再現……


「お前、そんにゃとこ……って、ぎゃああ!服が解けてるにゃー!」


気が付けば僕もキャットも下着姿になっていて……どうやらさっきの感触は、キャットの乳首を触った感触だったっぽい。

そしてついでに、スキルの詳細も表示された。


ふむ……ほうほう、成程?


「……もしかしたら、どうにかなるか?」


「マジにゃ!?」


僕の言葉に目を輝かせるキャット。

スキルの詳細は思っていたチートらしいチート……と言うわけではなかったが、少なくとも……もしかしたらワンチャン、”美少女と二人いる”からこそ、どうにかなる可能性がある者だった。


「早く、早くどうにかしろにゃ!ああ、服がもう全部解けそうにゃぁ……!」


「それどころか、肌がジュ―って言い始めてるけど……」


「あ、本当にゃ!そっちの方が大変……大変にゃーー!ぎにゃああああ!」


さて、こうもなってくるといよいよふざけてる場合じゃない。

……ので、このスキルを使うしかない。


……そう、使うしかないのだ。仕方ないよね?こういう状況だもん。


「ねえキャット」


「ぎゃああ⁉何にゃ!?」


「僕と契約して?」


「へ?」


「僕と契約して、魔法少女に……じゃなかった眷属になってよ!」


「おま、何言ってるにゃ!?」


そう言ってまるでごみでも見るかのような目を向けてくるキャット。


「仕方ないでしょ、発動条件コレなんだから。で?なるのならないの?ならないんなら僕たち揃って死ぬしかないけど」


「それって選択しないにゃ?」


「うん、無いね」


「そうハッキリ言う事じゃ……痛いにゃっ」


そう言った瞬間、スライムの酸の痛みがさっきよりはっきりわかるようになった。

凄い痛い。めっちゃ痛い。焼けるように痛い。


「……っ、で?どうするの?契約する契約しない?」


「ぐ、ぐにゃ……眷属ってのが気になるにゃが、契約しないと助からないんにゃら、やるしかないにゃよっ!」


そう言うとキャットは僕の目を見た。


「いいにゃっ!契約してやるにゃ!」


そう言い切った彼女の眼には覚悟が宿っていた。


「っ……ああ、分かった!契約成……」


≪契約者の名前が未定です、契約を結べません≫


「ふぁっ!?」


「どうしたにゃっ!?」


「なんか契約できないって……契約者の名前が未定……あ、そうか」


そこで僕は思い出した。

僕はまだこの世界に転生して、名前を持っていない。

……契約者の名前が未定というのは、おそらくそう言う事だ。


僕の名前が無いから。

……名前、名前か。


名前とは一生の物。ゲームじゃないんだし、一生の名前になるわけだし……


「なんか分かったのなら、早くしろにゃー!」


「うーん、うーん……あーもうっ!」


考えるが、考えるが、痛すぎて何も思いつかない!

えーい!仕方ない、もう仕方ない……僕は……僕はっ!


「僕の名前は……前の世界から変わらない。【対馬 忍】だっ!契約!」


≪主:対馬忍は眷属:キャシー・ニャシーとの契約が成立しました≫

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