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異世界転生して、猫耳少女にビキニアーマーを!  作者: ノベル・スタッカート
第二章

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館の主

森の中、一人の騎士が戦っていた。


「ぐぬぬ、多すぎるでありますよっ!」


「ヴぁあっぁ……」


「一体全体、何体いるのでありますかっ!」


目の前に立ちふさがったゾンビを見て、ミネコはうんざりしたようにこぼした。


「出し惜しみしてる暇はないでありますね……」


そういうと彼女は腰から小瓶を取り出し、槍へとかけた。

空になった小瓶をそこらへんに投げ捨て、ミネコは両の手でしっかりと槍を構えた。


「猫騎士槍術……柔旋風!」


そう彼女が叫んだ瞬間、槍に白い光がまとわれ……


「はぁ!」


そのまま正面に突撃した。


「ぶえええ!」


ゾンビたちはその攻撃に当たった瞬間、塵となって消えていく。


「うわぁ、流石教会産の聖水でありますな……掠っただけでこの威力とはすさまじいであります。是非ともやはり我が国と同盟を……じゃなかった!さっさと進むであります!」


そう「ふんすっ」と鼻を鳴らした彼女は、ザッザッザッと進んでいく。


「段々ゾンビが多くなってきたのであります……きっとこの先に、奴の根城があるはずでありますっ!」


気合を入れなおしたミネコはちらりとゾンビを目にし、少し思いにふけった。


「きっとこの人たちも、被害者であります……自分が絶対、無念を晴らしてあげるであります!!」


そう言って彼女の脳裏に浮かんだのは、最初に倒したゾンビが持っていた……古びた羊皮紙に書きなぐられた願いの言葉だった。


『私は死ぬ、この手紙が、誰かに拾われることを願う。助けてくれ、私の大事なあの子を。血の怪物から』


と。


◆◆◆


ところ変わって、同時刻。

忍とキャットは、食堂で椅子に座らされていた。


「にゃー……凄い豪華な部屋にゃ……」


「そうだね。他の部屋とは大違いだ」


周りを見渡してみれば、天井からはシャンデリアが垂れさがり、赤いカーペット、赤いテーブル。赤い椅子……赤い調度品、赤、赤、赤……と、ろうそく一本の光しかない暗がりながらも、分かるくらい血のような赤一色だった。


「赤が好きなのかな?」


「めがちかちかするにゃ、悪趣味にゃ……」


「そう?僕は結構いい趣味してると思うけど?」


「お前がいい趣味ならなおさらひどいにゃ」


ひどいなぁ。


「赤っていうのは情熱の色だ。生きとし生ける物皆すべからく持つ、生を象徴する素晴らしい色。……そう、まるで血のようなね」


突然聞こえてきた男の声に、僕とキャットはそちらを見た。


「……初めまして。お嬢様方。私がこの館の主……ディラ・キュラソンだ」


そこに座っていたのは……白い長髪をした、細くしなやかな、しかし筋肉質な。どこか影を感じさせる一人のイケメンだった。

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