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異世界転生して、猫耳少女にビキニアーマーを!  作者: ノベル・スタッカート
第二章

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不気味な館

森の中を歩いたら、何処にたどり着くか。

そう、不気味な館だ。


「……なんで?」


森の中をさまよい歩いていた僕たちは、目の前にそびえたつ館を目にし目をぱちくりとさせた。


「こんな森の中に、館があるにゃんて……」


「……でもボロボロだね」


そう、目の前の館はまるでホラー映画に出てきてもおかしくないほどに、ボロボロだった。

錆びた門が半開きになり、荘厳だっただろう庭は藪が生え放題。


窓という窓は内側から木の板が張られ、壁には蔦が生え……とてもじゃないが、誰かが住んでいるようには見えない。


「不気味にゃ……」


「だね」


僕が頷くと、キャットは少し驚いたように目を開いた。


「……何さ?」


「驚いたにゃ、お前からそんな言葉がでるにゃんて」


そういうキャットだが、全く。

僕はもともといたって普通のニート。

一般人だからね?


「……僕をなんだと思ってるのさ?」


「変態」


「正解」


「正解しちゃったにゃ……」


そんなことを話していたら、キャットが耳をぴくッと動かした。


「にゃっ!?何の音にゃ!?」


「音?」


耳を澄ますが、ふむ。


「何も聞こえないけど?」


「聞こえるにゃ、館の中から微かにだがにゃ」


獣人だから耳がいいのかな?

そう思っていたら目の前の館の扉がぎーっと動いた。


「にゃうっ!?」


ビクッと体を揺らしたキャットが僕に抱き着いてくる。

……まだ臭いんだけど。


汚いし。


「あのさ……」


「おやおや、こんな森の中に麗しい少女が二人……迷子にでもなられたのでしょうか?」


僕が抗議の声を口にしようとした時、館の方から女性の声が聞こえてきた。

声の方を向くとそこにいたのは、クラシカルなメイド服を着た、黒髪の女性だった。


「……ん、どうも?」


「にゃにゃっ……にゃ?メイドさんにゃ?」


胸を押し付け震えていたキャットは、その女性を見て落ち着いたようだ。


「私、この館でメイドをしております……メイデンと言います」


そう言って彼女はかつかつと近づき優雅なお辞儀をした。

お辞儀をした瞬間、そのたわわな胸がブルんと揺れる。


「わぁ、でっかいにゃ」


「……そうだね」


「お二人は……いえ、それよりも」


そう言って彼女は、錆びた門をギーっと全開に開いた。


「こんな森の中――さぞお疲れでしょう……是非わが屋敷にお休みになられてください」


「へ?」


手で入り口を示され、キャットは素っ頓狂な声を上げた。


「えっと、にゃーたちただ迷って……」


「……この屋敷に来られた理由は、問いません」


そういうと彼女……メイデンは僕とキャットの顔を交互に見た。


「美しい女性は誰でも、ご招待させていただく。それがこの屋敷のルールでございますから」


そう言って彼女はクスリと微笑みを浮かべたのだった。

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