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異世界転生して、猫耳少女にビキニアーマーを!  作者: ノベル・スタッカート
第二章

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騎士

風が通り過ぎ、ざわざわと木々が揺れる。

なんか段々目が下がって……


ドーン‼


「……何の音にゃ!?」


「すやぁ……」


「起きろにゃ!」


「へぶっ……痛いなぁ」


蹴られてたん瘤に……なってないね。

丈夫だよね~この身体。流石女神ベース……?なのかな?


「何さ、いきなり蹴り入れて」


「また、爆発音みたいなのがしたにゃ!」


「ああ、爆発……そう言う季節なのかな?」


「どういう季節にゃっ!」


二人は知らないが、今の爆発音はラシットが自爆した音だった。

爆発音がそのまま届かないくらいには離れているのだが、音が下水を反響して伝わってきたのだ。


「まあいいにゃ……とりあえず、そろそろ行くにゃ……」


そう言ってスタッと立ち上がったキャットを見て、僕は尋ねた。


「え?もういいの?」


休憩すると言い出したのはキャットだ。

僕としては、休憩するも行くもどっちでもいいんだけど……


「お腹が……それより喉が渇いたにゃ。水辺探すにゃ」


「水辺ねぇ――あ、なら近くにあったじゃん、ほら下水の……」


「下水は、絶対いやにゃ。ってかあそこの水飲んだら間違いなく腹壊すにゃ!」


「そう言うもん?」


「そう言うもんにゃっ!」


それもそうか。


「じゃあとりあえず、他の場所探そうか。湧き水とかそう言うの……あるのか……すやぁ」


「はぁ……それより村にゃ。はぁ、村を探すにゃ……って、おきろにゃっ!」


その声と共に、僕の顔面に鋭い蹴りが入ったのだった。


◆◆◆


森の中の街道で、馬車が倒れていた。

馬車の周りには、5人の冒険者が土気色の肌を見せながら血を流し、ピクリとも動いていなかった……そう、死んでいたのだ。


「きゃー!」


そんな中心で、その惨状を引き起こした一人のズタ袋をかぶった男が若い女性の首を無造作につかみあげた。


「くはは、人間とはこうも脆く弱い物とはな」


「あ、あぁ……つ、妻を、金ならやりますからっ……」


男の前に震えながらしゃがみこんだ男は、そう言って土下座する。


「うるせぇ!」


が、青年を男は無造作に蹴りつけた。


「ぐっ……」


「貴方!」


青年は二度、三度バウンドし近くの木にぶつかって止まった。

青年は思わず痛みにうめき声を漏らす。


「……っと、いけねえ。ご主人様から、若い女の番の男は生かして連れて来いって話だったな」


そういうと、男は青年へと近づいて、顔を叩いた。


「おーい生きてるかー?」


しかしピクリとも動かない。


「あ、ああ……」


「死んだか~?いや、まだ生きてるっぽいな。全く気絶かよ紛らわしい」


そう言って、男は青年へ手を伸ばし……


「あ?」


突然、どさっと胸から槍が出てきた。


「なんだ……?これは……槍なのか?」


そう言った男は、まあいいかと、青年を捕まえようとする。

そんな男の背後から、女の声が聞こえてきた。


「……的確に心臓を潰したはずなのですが。ふむ、貴方が世にも珍しい真昼時に動くアンデットモンスターでありますね?」


「あ?誰だ?」


そう振り返ったアンデットだったが、すぐにその意識は消え失せた。

何故なら、いつの間にか胸から抜かれていた槍が的確に脳天をぶち抜いたからだ。


「……アンデットモンスターは魔法を使う人間種が作り出す魔物であります。その弱点は心臓か、脳みそのどちらか」


そういうと槍が脳天から引き抜かれ、男は地面へと倒れ伏した。


「かはっ……あ、あなた……っ」


男の手から解放された女性は急いで青年へ駆け寄る。


「ふむ、どうやら幸い打ちどころが良かったようでありますね。怪我していますが、傷はそこまで深くなさそうであります」


返り血が飛んだ槍を払った、その人影はゆっくり二人へと近づき、女性に声をかけた。


「貴方は……」


自分を助けてくれた、その人を女性は見上げた


「申し遅れました自分は……」


一言で言うと、小柄でどこか幼いように見えた。

銀色の鎧に身を包み、細くしなやかな……オレンジの短い髪に青い瞳の槍を持った少女であり……


「ミネコ・ケットシー……獣人王国の騎士であります!」


そして、頭には。オレンジ色の猫耳が飛び出していた。

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