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異世界転生して、猫耳少女にビキニアーマーを!  作者: ノベル・スタッカート
第二章

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43/62

臭い、熱い、つらい、汚い

ラシットは爆発した。

神の力はただの人間に耐えきれるものではないのだ。


世界に人間が誕生してから何度も何度も、そういう奴を見てきた。


それを意図的に引き起こしたんだ。


「いったいなぁっ!」


そう言ってラフィーは真っ黒い空間の中のけぞった。


ラシット――ラフィーの分体の一つは、人間として行動するため、人間と同じ……味覚、触覚、嗅覚……そして痛覚が存在していた。


だからこそ、爆発するとき、ダイレクトに内臓が爆ぜ、焼ける痛みと、四肢が爆散する痛みをラフィーは感じる羽目になったのだ。


「いたい、いたかったよぉ。自爆って痛いんだね。知ってたけど」


そう言って脂汗を書きながらニヤリと笑う。


「久々に感じたもんだ。肉体的な痛みって奴を」


この真っ黒な空間。

たった一人で数千年……


「もうとっくに忘れ去られた女神だけど……」


『邪神』と呼ばれる女神だけど。


「もう少し、もう少しだ……」


全ては、あれを手に入れたら、

あれさえ手に入ったらすべてが報われる。


「頼んだよ、転生者。大いなるエロスのために……私は少し寝るとするよ」


そう言って、下水を進む二人の少年少女を見たのだった。


◆◆◆


「臭いにゃ……熱いにゃ………つらいにゃぁ、汚いにゃぁ」


そうキャットが言った回数は98回……。


「臭い、熱い、つらい、汚い……どこまで行くのにゃ、もう出たいにゃ!外に!」


99回目。


「ん?」


あんまり空気を吸いたくないから、無言で口を塞いでいた僕の目の前に、うっすらと明かりが漏れてるのが見えた。


「にゃふっ、急に止まるにゃ……明かりにゃ!」


突然立ち止まった僕にぼやきを入れたキャットだったが、明かりを見てテンションが上がったようで駆けだし……


「……走ったら危ないよ?」


「にゃふっ」


盛大に顔からずっこけ、下にたまった汚水にキャットはダイブした。


「……うわぁ」


「ううっ、最悪にゃ。最低な日にゃ……臭い……熱い……つらい……汚い――最悪にゃぁ!」


あ、100回目。


◆◆◆


僕たちは下水から出て、森の中へと入った。

そして、キャットが「さすがに疲れたにゃ!」と言ったので、休むことにした。


……空を見上げれば青空が広がっている。


昨日の夜から歩きっぱなしだったのだ。

よく考えたら、僕の足もがくがくと震えていた。


……疲れてるってやつかこれ。


僕も近くの木の下へと腰を下ろした。


「すーはー」


ずっと下水の中で臭かったから、森の匂いが肺にしみわたる。


「うう、最悪にゃ。水浴びしたいにゃぁ……」


最後の最後で汚水を頭からかぶる羽目になったキャットは、そう言って涙目で泣き言を言った。

まあ、何ていうか……そうだねぇ。


「……近寄らないで」


「お前に言われるの、めっちゃ傷つくにゃ!?」


そう言ってキャットはガーンと口を開けたのだった。

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