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異世界転生して、猫耳少女にビキニアーマーを!  作者: ノベル・スタッカート
第一章

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35/62

野良転生者にさらわれる

キャットは街の路地裏を走っていた。

偶に箱に躓きかけるが、その持ち前のしなやかさで避けながら走っていた。


「今日はいっぱい飲むぞー!」


「にゃにゃっ……こっち駄目にゃっ」


偶に路地裏にある酒場に向かう冒険者を見かけては、別の道を通りながら。


「あの変態が言ってたにゃ……真直ぐにしか狙いを付けれない……にゃって」


路地を走れば、少なくともしばらくは逃げ切れるはずにゃ。

忍の言った言葉は、間違いなくキャットの耳に届いていた。


走って走って、少し疲れたキャットは、近くの段差に腰掛けた。


「ふへぇ、疲れたにゃぁ……ここまでこれば一旦は大丈夫なはずにゃ」


そう言って彼女は、はぁ……と深くため息ついた。


「それにしても、まさかにゃぁ……転生者に狙われるとは、本当に今日は厄日が過ぎるにゃ」


それもこれも、シノブのせいにゃ。呪うにゃ。


「……野良転生者……にゃ」


野良転生者。それは、危険な存在であり、見つけたらすぐに通報する。

もし仮に……深く関わりを持ってしまったならば、教会によって粛清されるって話を……村にいた神父さんから教わったにゃ。


だから関わっちゃダメだって。


子供の時、悪いことしたときとか、夜遅くまで夜更かししてた時にシスターさんも言ってたにゃ。


野良転生者がさらいに来ますよ。


って。


「あれ?にゃーって、詰んでるにゃ?」


そう言ってキャットは頭を抱えた。


「にゃー、成り行きだったけど、契約したにゃ……契約って、深いかかわりって言ってもおかしくないにゃ。眷属だし………にゃ」


そう言って「ふっ」と顔を落とした。


「眷属って、いわば部下みたいな物にゃ。どうにか話したら、納得してもらえる……か分からないにゃ。そもそも最初から抹殺する気で来てたにゃ。あのイケメン」


そうキャットはそっと目を閉じた……


出会った時からおかしいとは思ったにゃ。

転生者の癖に、常識知らず過ぎるって。


「転生者ってのはわかってたにゃっ!分かってはいたにゃ!何でよりにもよって、にゃーは野良転生者を引くにゃ!?運……今日にゃーの運は尽きたきがするにゃっ!」


そうキャットが勢いよく立ち上がって「悪夢にゃぁ」と騒いでいた時だった。


「うるせーぞ!」


「にゃおっ……」


何処からともなく怒鳴られ、キャットはショボショボと座り込んだ。

静かな通りを、夜の風が走って行く。


「もう、悪夢にゃぁ……」


泣き顔でキャットが言葉を零したその時だった。


ぽんっと音がして、隣に忍が現れた。


「おっとっと」


「悪魔が現れたにゃ」


「悪魔って、酷いなあ……こっちは命からがら逃げられたっていうのに」


そう言って少し楽し気に笑う忍を見て……


見た目は可愛らしいのよにゃぁ……


そう、キャットは思うのだった。

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