エロスとは素晴らしい物さ!
「終わった、終わったにゃ。にゃーの人生、ジ・エンドにゃ……」
そう言ってキャットはガックシと膝を地面に打ち付け、土下座の姿勢で静かにぼやいた。
「ま、そう言う事だからこれからもよろしく……」
「よろしくはしないにゃっ!」
「するしかないよ?ところで、街までさっさと行こうよ」
「ところで……じゃないにゃっ!」
そう言ってふくれっ面で、にゃー!と文句をキャットが言っていた時だった。
ガラガラと言う音が聞こえて来た。
音の方を見て見れば遠くから一つの馬車が走ってきているのが見えた。
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「いやーそれにしたって、君は全く度胸があるねぇ~普通は商人に街までついでに載せてってなんていわないよ」
「そうなの?」
「そりゃもう、後々どれだけ吹っ掛けられるか、恐ろしいからね!」
そう言うと、彼女はニヤリと笑った。
彼女……商人は自分の事をラシットと名乗った。
褐色肌に、黒い髪。紫の目をした大きな胸の、細身の少女だ。
大きな胸を布一枚で隠しただけの、ビキニのような、踊り子のような……
ターバンを頭に巻いているのを見ると、中世ヨーロッパと言うより、どこか砂漠の国の商人に居そうだと思った。
「まあ、私としてはこんな可愛い少年を愛でられるってだけで、プライスレスだからお金は取らないけどね!」
そう言って彼女は、自分の膝の間に座らせている僕の頭をなでた。
きっと、今僕の顔は凄い緩んでることだろう。
間違いなく。
「おっぱいが背中にあたって……」
「嫌かい?」
「むしろ、最高だからもっと密着させてほしいな」
「君は正直だ!正直者にはご褒美をあげないとな!」
そう言ってラシットはぎゅっとさらに胸を押し付けた。
「……それにしたって」
そう言って、ラシットは荷台に座ってるキャットの事を見た。
「私もなかなかの露出度だと思うんだが、上には上がいるとはね!いやー世界は広い!」
「にゃっ⁉」
「やっぱり、露出は良い物だよね!」
「にゃーは好きでこんな格好してるわけじゃないにゃっ!」
そうキャットは叫ぶが、ラシットには聞こえてるのか、無視してるのか……
「な?忍君もそう思うだろう?」
「エッチなのはいいと思う」
「だってさ!」
「だってさじゃないにゃっ!もうっ!」
そんな話をしていたら、遠くに街の入口が見えて来た。
街は高い城壁で囲まれている。
遠くから見ても、その大きさは途轍もない。
この世界には魔物がいる。
野生生物だけでも恐ろしいのに、それを超える脅威がこの世界にはある。
だから、この世界も異世界の例にもれず、街は大きな城壁で囲んでいるんだろう……きっと、しらんけど。
「……思うんだけど、よく作るよね。あんなでっかい壁」
「ま、この世界には魔法って物があるからねー建築も楽なのさー」
「そう……ん?」
「どうかしたかい?」
そう言ってラシットはぎゅっと抱きしめて来た。
「……ほぉ」
なんか、凄い。凄く良い。
「良いよね。やっぱりエッチなのは」
「ああ、そうさ!エロスとは素晴らしい物さ!そうだろう?キャットちゃんもそう思うだろう?」
「エッチいのは、嫌いにゃっ!」
キャットは、そう叫んだのだった。




