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異世界転生して、猫耳少女にビキニアーマーを~なんか他の転生者に狙われていますが、欲望の為スローライフを目指したい~  作者: ノベル・スタッカート


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召喚:キャシー・ニャシー

桃色の長い髪に、女神譲りの美貌。

一応、性別男に寄ってはいるが、骨格の形は……実は女神に寄っている。


そんな、忍を男だと認識するのは、正直言って不可能だった。



「その見た目で?」


「ちんちんついてます」


「男……なのか?」


「っぽいです!」


「この世には不思議なこともあるもんだな」


「そっすねー」


そう言って、盗賊たちはうんうんと頷き……


「じゃねえよ⁉は、一体全体どういうこった!」


「にゃ、煩いにゃっ!」


「うるせー!」


「ぎにゃー!」


耳元で叫ばれたら誰だって煩いだろう。


「み、耳が……」


「と、とりあえずダ……まあいい、見た目がよければ高値で売れるからな!男だったとしても、売れる!特にこれほどまでに……」


そういうとボロンゴはチラッとキャットを見た後、もう一度僕の事を見た。


「……普通の女以上に見た目がいいならなおさらな!」


「にゃぁ……ん?今なんでにゃーのこと見たにゃ!?は、まさか、にゃーと比べたにゃ!?今!?あの変態と!?」


「……キャットは美少女だと思うけど。エッチだし」


そう言われ、盗賊たちはキャットを見た後、「確かに」と同意の言葉をこぼした。


「確かに甲乙はつけがたいと俺も思う」


「そ、そうかにゃ?いやーそれは嬉し……何で喜んでるにゃ!?」


そう言って彼女は自分で突っ込みを入れていた。


「とりあえず、お前らは売り物だ。そして逃げることはもうできねえ。大人しく商品になってもらおうか」


「あ、そう言えばそんな話だった」


もう逃げる算段は付いてるから、すっかり忘れてた。


「……ちょっとお前黙れ、なんか……」


「召喚:キャシー・ニャシー」


そう僕が言うと、突然キャットが、ポンっと僕の隣に現れた。


「にゃにゃっ!?これはいったいどういう事にゃっ!?」


「今何が起こった!?」


突然、ボロンゴは自分の手が空を切り、驚いた顔をした。


「うーん、即興だったけど上手くいったね」


「上手くいったって、お前いったい何したにゃ!?」


「説明……したいけど、とりあえずここから逃げてくれない?」


と、そんな話をしていたら。


「にょえ!?」


「はは!ちょっとビビったが!さっさと逃げるべきだったな、猫の嬢ちゃんよ!」


「……やれやれだ」


またまた、ボロンゴにキャットはつかまってしまった。

今度は、がっしりと体ごとホールドされ、宙へと持ち上げられている。


「にゃーはなせにゃー!」


「はは!観念するんだな……!」


「……召喚:キャシー・ニャシー」


「にょっ!?」


そう言ってまたキャットは消え……今度は少し遠く離れた場所に出現した。


「とりあえず、逃げてくれないかな?さっさと」


「は、え?」


そう言って少しの間混乱していたキャットだったが「にゃっ!?自由にゃ!」と言って、ようやく自分に置かれた状況を理解したよう……


「上手く逃げられたようだが、こっちにはまだこのガキが……!」


「はは!それじゃ、にゃーは逃げるにゃ!ばいにゃ!」


「いるから、さっさと大人し……は⁉逃げるのかよ⁉お前ら仲間じゃ……」


「そいつとはさっき出会ったばっかのセクハラ魔にゃ!誰が仲間にゃ!」


「え?そうなのか?」


そう言ってボロンゴがコチラに向く。

うーん、仲間。ではないか。


「そいつを助ける義理はにゃーにはないにゃ!じゃ!さらばにゃー!」


「あっまて!」


そういうと、盗賊たちを振り切り、キャットはそそくさと森の中へと逃げていく。


「くそっ、獣の血が混じった蛮族がっ……くっ!ええいもういい!アレ逃げに徹されたら無理だからな!とりあえず、こいつだけでも捕まったままなら、儲けもんだ!」


そう言って彼らは、キャットを負うのをあきらめ、僕の方を見た。

うん、これでいい。


これでいいのだ。


「はっは!お前見捨てられたな!ありゃ助けに来ないぞ!」


「そうかもねぇ」


そう言って僕は少しの間時間を数える。

大人しく、捕まったままの僕を不思議そうに見ながら彼らは、移動の準備を始めた。


僕は腕に紐を巻かれて、全く動かせない状態にさせられる。

これで逃げられないようにしているわけだ。


腕に結ばれた紐、その結び目の先端は盗賊の一人に持たれ、走って逃げられない状態と言ってもいいだろう。

そうだな、よく見かける異世界の奴隷商人が奴隷を歩かせている状態と言ったら、想像つくだろうか?

説明が難しいな。


因みに、その間も僕は時間を数えている。

今は、丁度238秒。


「お前やけに落ち着いてるな……」


「まあね~だってキャットさえ逃げてくれれば、僕も逃げられるし」


「は?それは一体どういうことだ?」


その声を無視して僕は数え続ける。

少しの時間、盗賊たちの声を聴きながら数え……数え……300秒、五分を超えたころ、僕は呟いた。


「さて、そろそろいいかな?キャットも、十分離れられただろうし……」


「何を言っている?」


僕の言葉に、ボロンゴが反応した。

反応したが、もう遅い。


「じゃあね…、盗賊さんたち。転移……キャシー・ニャシー」


そう言い残して、僕は彼らの前から姿を消したのだった。

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