凄い便利だと思う
顔を真っ赤にして、お尻を隠す、中腰状態のビキニアーマーを着た、猫耳美少女。
うん、いいね。
なんていうか、凄く良いと思う。
凄い良いと思うが。
何だろう。
それ以上に何か今引っかかってることが……そう、何だろ?
うーん、あ、そうかあれだ。
「何にゃ、今度は一体何にゃ?」
「いやーなんて言うか……お腹すいたなって」
そう言うとグーっとお腹のなる音が聞こえた。
僕じゃない。
「ね?お腹すいたよね?」
「そうにゃね~お腹すいたにゃ~って、何普通に答えてるにゃ!?にゃーは!?」
そう言うとまた彼女はツッコミを入れた。
「うーん、なんかないかな。お肉とか持ってない?」
「よくぞ聞いてくれたにゃ、勿論こういう時の為に食料を持って……るわけないにゃっ!あったけど解けたにゃ全部!」
「そっかー」
こういう時現代社会だと、コンビニとか手軽にあるんだけどね。
街限定だけど。
「一旦街に帰らにゃきゃ何にもないにゃよ……」
「街か~」
異世界の街、一体どんな場所なのか。
ちょっと楽しみではあるね。
こういう時、俗に中世ヨーロッパなんて雑に言うけど、よく考えたら中世ヨーロッパなんてよくわからないし。
「ま、行ってみりゃわかる事だよね」
そう言う事だ。
「とりあえず街にかえるにゃ……」
「街の場所分かるの?」
そう言って歩き出すキャットの後ろを僕はトテトテついていく。
「当たり前にゃ!ここらへんでの活動歴は長いにゃ!大体分かるにゃ!……たぶん」
「そうかーそう、たぶん?今たぶんって言った?」
そう尋ねると、彼女は少し立ち止まった後「……ま、間違わないはずにゃ……きっと」と小さく呟いた。
……10数分後。
「お、おかしいにゃ。もう森抜けてるはずなのに、おかしいにゃ」
「ねえ、迷ってるよね?」
「ま、迷ってないにゃっ!迷って……ってかお前、何着いてきてるにゃ!?」
そう言ってキャットはガバッと振り向いた。
「なんでって、僕街の場所分からないし」
そう言ってきょとんとしながら言うと彼女は、「あ、そりゃそうにゃね……」と呆れたように言った。
「って言うか、お前転生者にゃよね。なんかないのにゃ?教会からの支給品とか」
「教会……とな?」
「お前転生者よにゃ?転生者は、教会に必ず所属して……にゃ?」
「ん?」
そう言うとキャットはくるっと振り返った。
「お前、常識知らなかったよにゃ?」
「まあ、知らないけど……」
僕がそう言うと彼女は「それは、おかしくないかにゃ?」と、何かに気が付いたような……考える様な……そんな顔をしていた。
「にゃ?……にゃぁ……転生者は、教会で最低限の知識を叩きこまれる、はず………にゃよにゃ?」
「さあ、それは知らないけど……おや?」
そんな考える彼女の後ろから、何かが近づいてくるのが見えた。
遠くから見た限りだが、男が五人。
彼らはこちらに気が付いて、直線距離で歩いてきているようだ。
「うーん、一体全体……はっ、まさかお前……」
「はっはー!こんなところに痴女と、ガキがいるとはな!おれたちゃついてるぜぇ!」
「にゃっ⁉いきなり大声……お前ら何者にゃっ⁉」
「俺達か、俺達は……」
気が付けばキャットの尻尾を掴んでいた彼らは、堂々と悪びれもせず、当然のようにこう言った。
「俗にいう、奴隷狩りって奴だ」
と。




