国の四天王の一人が喧嘩を売ってきたので返り討ちにする
トパーズ王国首都、城の最奥。とある一室。
そこでは、4人の異世界人が大きな机を囲んでいた。
知的な青年、色っぽい女、温厚そうな老人、不良学生。4人は全員がBランク以上の能力者。“トパーズ王国四天王”と呼ばれる存在だ。
「先程、諜報部隊からこの街に新しい能力者が到着したと報告があった」
まとめ役を務める知的な青年が静かに告げる。
「ゴブリンキングを打撃技のみで仕留めたらしい。戦闘方法と来た方角から言って、我が国の能力者“天王寺 サトル”を仕留めたFランク異世界人とみて間違い無いだろう」
モミジの能力についての情報は、既にこの街にも届いていた。
「“天王寺 サトル“・・・? ああ、あのCランク能力のカスか」
脚を机に乗せた姿勢で不良学生が吐き捨てる。
「よし、今回は俺が出るぜ! 文句のある奴は・・・いないよなぁ?」
不良学生が他の3人を睨みつける。誰も文句は言わない。
この街には、他の異世界人との戦いを求めて多くの異世界人が集まる。そして、その情報は全てこの四天王の元に届けられる。情報をもとに四天王の誰かが他の国の異世界人を狩る。
こうして四天王は、これまでに38人の異世界人を狩ってきた。
「念には念を入れて、これを持っていけ」
知的な青年が不良学生に何かを投げて渡す。
「昨日狩った異世界人から手に入れた、拘束用アーティファクトだ」
不良学生が受け取ったそのアーティファクトは、手錠の形をしていた。
「パワーに特化した能力者でも、Bランク以下なら完封出来る強度があることは確認済みだ」
「ケッ、Fランク能力者相手にこんなもん使う事はねえと思うんだけどな」
返すのも面倒なので不良学生はポケットに手錠を突っ込んで、部屋を出ていく。
ーーーー
首都に着き、宿を探していたモミジたちの前に不良学生風の男が現れる。
「黒髪。深い赤色の目。報告通りのツラだ。お前が、ゴブリンキングを倒したFランク異世界人で間違いねぇな?」
「違いまーす。私、家で作ってる商品のつまみ食いしてたら力持ちになっちゃっただけの普通の女の子でーす。私の家、プロテイン屋さんなんです」
「馬鹿め! この世界にはプロテインなんてもんねえよ! つまり異世界人確定だ!」
「しまったー!」
モミジが頭を抱える。
「と言うわけで、今からお前をぶっっっっ潰す! 覚悟しなアホFランク異世界人!」
「誰がアホだとコラァ!」
モミジはクレハの盾を鎧形態に変化させ、戦闘態勢に入った。
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