ゴブリンに襲撃されたので殲滅しようと思います②
モミジは、襲ってくる騎馬ゴブリンを片っ端から殴り、蹴り、吹き飛ばしていく。
たまに矢がモミジを狙って飛んでくるが、鎧が全て弾き返す。
「前方にゴブリンの大群! 馬車を止めてくだされ!」
シャウラが大声で叫ぶ。御者が慌てて馬を止める。
進路の前方には、千を超えるゴブリンの大群が集結していた。
「おいおい、これは一体どうなってるんだ!? これだけのゴブリンが集まるなんて聞いたことねぇぞ!」
隊商のリーダーが叫ぶ。
「モミジ殿、ゴブリンの大群の奥に巨大な影が見えます! おそらくは、ゴブリンを統べるモンスター、ゴブリンキングかと!」
「そいつを倒せばゴブリンの攻撃も止まるんだね? オッケー!」
モミジが、シャウラの指し示す方向へ突撃していく。
重すぎて騎馬に乗ることができなかった、重装甲ゴブリン部隊が武器を振り上げてモミジを迎え撃つ。
「おりゃー!」
モミジが踏み込みとともに音速を超える打撃を打ち込む。くらったゴブリンの鎧は木っ端みじんに砕け散り、本体はまた周りのゴブリンを巻き込みながら吹き飛んでいく。
周りにいた直撃しなかったゴブリン達も、超音速の拳が発生させた衝撃波で耳をつぶされてバタバタと倒れていく。
モミジのたった一発の攻撃で、ゴブリンの群れの中に道ができていた。
ゴブリンの群れがモミジを袋叩きにしようと集まってくる。しかし、モミジは近づいてきたゴブリンから殴り、蹴り、投げ飛ばしてまるで寄せ付けない。
モミジの歩いたあとに、ゴブリンの死体の山ができていく。
「ああもう、めんどくさくなってきたな。よし、こうしよう!」
モミジが両腕を体の前でクロスさせる。そして勢い良く、ゴブリンの群れに飛び込んでいく。
「一度でいいからボーリングのピンの中に飛び込んで全部倒してみたいって思ってたんだよね」
ゴブリンを撥ね飛ばしながらモミジが突っ走っていく。
「夢が、かなったーぜ!」
ゴブリン達が剣や斧でモミジを迎え撃とうとするが、鎧に傷一つつけることができない。
「む、無茶苦茶な戦い方だけどすげぇ・・・!」
隊商のリーダーがあんぐりと口を開けている。
「モミジ殿、お供します!」
シャウラがモミジの切り開いた道を使ってモミジを追いかけてくる。刀で近寄るゴブリンは片っ端から切り捨てていく。
こうしてついに、モミジとシャウラはついにゴブリンキングのもとへたどり着いた。
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