表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/32

ゴブリンに襲撃されたので殲滅しようと思います①


 シャウラが仲間になった翌日。


 モミジたちは、次の目的地であるトパーズ王国の首都へ向けて移動していた。


 運賃を払って、首都へと向かう隊商の馬車に相乗りしている。


 首都につくまでおよそ丸三日かかる。


 それは、二日目の夜のことだった。


 月明かりの下、見渡す限りの荒野の中の道を走っている。


 先頭を走る馬車の屋根の上で見張りをしていたシャウラが嗅覚で異変に気付く。


「起きられよ皆様、敵襲です!」


 叫びながら、御者の隣に飛び降りて刀を振るって、どこからか飛んできた矢を弾く。シャウラがいなければ、馬は殺されて馬車が急停止し、後続の馬車を巻き込んだ大事故が起きていただろう。


 シャウラが更に飛来する矢を3本はたき落とす。そして流れるような動作で背中の弓を構え、矢を放つ。


 シャウラの矢が、攻撃を仕掛けてきたモンスターを仕留めた。


 攻撃を仕掛けてきていたのは、ゴブリン。緑の肌を持つ、2足歩行のモンスターだ。モンスターにしては知能が高く、群れで狩りをするため冒険者の間では非常に厄介がられている。


 馬車の進路に沿って弓を構えたゴブリンが並んでいた。


「既に包囲が完成しているか。これはまずい……!」


 舌打ちしながらシャウラが矢を放ってゴブリンを仕留めていく。しかし、次から次へと代わりのゴブリンが出てきて矢を打ち返してくる。


「みんな起きろ、ゴブリンに囲まれてるぞ!」


 隊商の護衛達も異変に気付いた。剣や盾で矢を弾き、矢を撃ち返す。


”アオオオォーン!”


 狼の遠吠えが響く。ブラッディウルフに乗ったゴブリンの騎馬部隊がいつの間にか隊商の横を走っていた。手にした武器で馬車の車輪を破壊しようとしている。


「全員、馬車を守れ! ここで馬車を破壊されたら身動きが取れなくなって間違いなく全滅するぞ!」

 

 シャウラと隊商の護衛が、飛んで来る矢と騎馬部隊両方の相手をする。しかし、攻撃をしのぐのに手いっぱいで反撃できない。


 じわじわと、シャウラ達は追い詰められていく。


「仕方ない、商品と食料をすべて捨てるんだ! ゴブリンが気を取られている隙に逃げ切るぞ!」


 隊商のリーダーが大声で命令する。


「し、しかしそれでは大赤字です。リーダーも含めて我々全員路頭に迷うことになりますよ!?」


「仕方あるまい。俺だって商品は捨てたくない。だが、命には代えられんのだ」


 リーダーが血がにじむほど唇をかむ。その時、


「……ねぇ、今食料も捨てるって言った? それって、明日のご飯も捨てるってこと?」


 眠そうに目をこすりながらモミジが客室から出てきた。


「あ、ああ。明日の我々の食料も捨てることになる。すまないが、この状況を切り抜けるためだ。ご理解いただきたい」


 それを聞いてモミジの眠気が吹き飛ぶ。


「私の明日のご飯に手ぇ出そうとしてるのは、お前たちかー!」


 モミジが、一番近くにいた騎馬ゴブリンを渾身の力で 蹴り飛ばす。


 蹴られたゴブリンは周りの仲間を巻き込みながら大砲のような勢いで吹き飛んでいく。


「モミジ殿、お目覚めになりましたか! これでこの戦は勝ったも同然ですね」


 シャウラが矢を放ちながら嬉しそうな声を上げる。


「ねぇシャウラちゃん、この緑の肌の生き物、敵ってことでいいんだよね?」


「はい、ゴブリンは人類に敵対するモンスター。全て屠るべき存在です」


 モミジは盾を鎧形態に変形させる。そして、胸の前で拳を打ち合わせる。


「オーケー、絶滅させてやる!」


お読みいただきありがとうございます!

【読者の皆様へのお願い】

少しでも面白いと思って頂けたら、ブックマークや評価をぜひお願いします!

評価はページ下部の【☆☆☆☆☆】をタップすると付けることができます。

ポイントを頂けるとやる気がモリモリ湧いてくるのです・・・!

これからも面白い物語を提供していきたいと思います、よろしくお願い致します!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ