第46話 その後5
この回で第二章終わって、一回間章入れますが、二話~五話で終わる予定
「それでね、k「お~い、あずさ。もう夏葉が限界っぽいからやめたげて」……そうみたいね」
見ればヒートアップしたあずさの解説を聞きすぎたためだろう。夏葉の頭からは煙が上がっていた。
「ハア~。夏葉はそういう勉強的なのまったくと言っていいほどダメなんだからさ。少しは手加減してあげてよ」
「ゴメンゴメン。どうも好きなこととなると熱くなっちゃうのよね」 モクモクモク……
「なにそれ。40億年以上一緒にいて初めて聞いたよ……」
「あれ言ったことなかったっけ? 前世からの癖なんだけど」 モクモクモクモクモク……
「……うん、見たことも聞いたこともないな。まあ、前世はそんなに親しくはなかったし」
……ボッ!!
「ああ、そう言えばそうだったわね。懐かしいわ~。あn ボオオオオオ……そういえば、さっきから鳴ってるこの音って……な……に…………え?」
そう言うあずさと共に、音の方を向いてみるとーー夏葉の頭から炎を上がっていた。……物理的に。
「!! おい、夏葉大丈夫か!! あずさ水!!」
「分かった!! 夏葉ちょっと痛いけど我慢してね。……水魔法≪ウォーターボール≫!!」
あずさが放った水魔法が夏葉の燃え盛る頭にぶち当たった。
ジュウウウ~
そんな音を立てて、夏葉の頭は鎮火する。代わりに後ろへ体ごと吹っ飛んだが。
「あずさ~、ちょっと威力強いよ……」
「ごめん。でもやけどしたら大変だと思って」
「私、今は人間の状態だけどホントは太陽竜だから火は平気なんだって……」
「あ」
「……まあ、それがたぶん私の頭が燃えた理由でもあるんだけどさ」
「それってつまり……」
「私の頭がオーバーヒートを起こしたせいで、魔力の制御が出来なくなって火属性の魔力が漏れ出たせいだと思う」
「……まったく人騒がせな」
「ま、まあまあ。もとはといえば私が語りまくっちゃったせいでもあるんだからさ」
「ははは。やっぱ、あずさは優しいな~」
「……まあ、いいか」
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「あ、そういえばちょっと夏葉に頼みたいことがあるんだけど」
「うん? なになに?」
あずさが夏葉に話しかけ、なにやらこそこそ話しているようだ。
「……したいんだけど」
「それならいけるよ。うちの風の精霊がそういうの得意で……」
「……それはありがたいわ。ならそれでお願い」
「うん。了解」
「今度なにかお礼するわね」
「お、楽しみ」
どうやら、話し合いは終わったぽいな。
「何を話してたんだ?」
「まあ、ちょっとね……。一言で言うならこれからの収集活動について、かしら」
「そうだね。でも意外だったな~。あずさがそんなに悪い子だったなんて~」
「うふふ。実は前世ではきっちりしすぎてて息がつまることが多かったのよね~。で、この世界に生まれ変わってからずっと考えてたんだけど、せっかく生まれ変わったんだしちょっとくらいはじけても良いかなって」
「おお、はじけちゃえ、はじけちゃえ(笑)」
……何話してたんだろうか、ホントに……。まあ、楽しそうだしいいか。
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あずさと夏葉の話し合いから少し経った頃……
「じゃあ、そろそろ俺は帰るよ」
「あら、そう? まだいてもいいのに」
「だって、ここの位置は覚えたから転移魔法ですぐに来れるし。……あ、そうだ。それに関して一つお願いがあるんだけど」
「何?」
「できればで良いんだけど、転移魔法で安全に飛んでこれる場所を作ってほしいんだ。海の中に跳んでもいいけど、そこに何かいたら一大事だしな」
「なるほどね。……分かったわ。それなら十分くらい待ってくれればすぐに作るわ。ついでに位置も確認していって」
「助かるよ」
「あ、私も~」
「じゃあ、ちょっと待っててね」
ギュイイイイイイイイイイン
そう言ったあずさは大広間から洞窟の入り口に続く通路へと向かっていき、そこで穴を掘り始めた。
その十分後……
「おまたせ。出来たわよ」
あずさの声を聞いた俺達は、そちらに向かう。
向かった先の通路では、大広間から見て左側の壁に来た時には無かったちょうど人一人分の穴が開いており、そこから中を覗いてみると、直径五メートル高さ五メートルのドーム状になっていた。
「あまり大きい穴をあけすぎるといくら強化魔法をかけてても、地盤が弱くなっちゃうからこのくらいの大きさにしたわ。だから来る時は人型で来てね」
「了解した。……それじゃあ、確認もしたし帰るよ」
「それじゃ、私も。あずさ、またね!!」
「ええ。二人共また。あ、夏葉例の件」
「わ~かってるって~。ちゃんとやるよ」
「そう、ありがとう。それじゃあ、改めてまたね」
そういって俺達は、それぞれの住処へと帰っていった。




