第26話 変化
1章終わり
すみません、大幅に加筆しました。
俺たちは自分専用の武器を手に入れた後、当初の予定通りに担当期間を順番で見守っていくことにした。とりあえず百年ごとだ。
が………………
「……やべえ、何にも変わってねえ~~」
順番での見回りは現在三週目。俺、夏葉、あずさの順に始めたから現在600年の月日が流れている。
しかし、ぶっちゃけいって何も変わっていない。まあ改めて考えてみれば、そりゃそうだ。
だって、地球でも生物が出てくるのは億単位の年数がかかっていたと考えられていたんだ。この世界には不可思議な力である魔力があるが、だからって生命の誕生が格段に早くなるわけでもないだろう。
「こりゃ、一回相談だな……」
もう見回りの意味が感じられないので一旦相談
『お~い、二人とも今大丈夫?』
『……? 大丈夫だけどどうかした?』
『もりっちどうかした?』
『実は、相談なんだけど』
そういって、俺はこの見回りについて相談した
『あ、もりっちもそう思った? 私、二週目の時なにか変わった所あるかな~、ってちょっと楽しみにしてたんだけど、何も変わって無くてがっかりしたんだよね~』
『アハハ……、実は言い出しっぺの私も、それ思っちゃったのよね……』
『あずさってしっかりしてそうで、ちょっと抜けてるトコあるよね』
『う~~』
『まあ、それは一回置くとして。もうさ、見回りはなにかの生物が出てくるまでやめない?』
『賛成』
『同じく。……ほんとゴメン』
『いや、いいって。それじゃあ、一回やめよっか』
~~~
それから、もはや数えられないくらいの年月が経った。
始めの内は、いろいろな修行をしていたが、もうここ数十億年は専ら寝て過ごしていた。ちなみに、食事に関してはいつの間にかもう取らなくても平気になっている。
その寝て過ごしていた数十億年のうちには何回かあずさや夏葉の方からものすごい爆音が響いてきて、飛び起きたこともあった。二人それぞれに何かあったのか聞いても、「いや、ちょっとミスった(苦笑)」って感じではぐらかされた。まあ、だいたい想像は出来るが。
俺も一回、そういやドラゴンの代名詞ってブレスだよな~って思って試しに、口に魔力をためて放ってみたら近くの山の中腹部分にぶち当たり、大穴を開けてしまった。マジで焦って、土魔法で修復したけど。たぶん、二人も同じようなことをやらかしたんだろう。
そして、この星にもだいぶ変化が起きている。
まず、大地が植物に覆われた。さすがに、もう凄まじい年月を経ている俺の森には及ばないものの結構高い木々が茂っている。
またそれ以上に大きいのは生物が生まれたことだ。
始めに、海中に住むあずさが海の中を漂う生物を発見。それから、また時間がかなり経ち徐々に魚へと変わっていった。その後、徐々に地上へと進出し、現在では世界全体にたくさんの生きものが住んでいる。
最近では、遠見(いわゆる千里眼)の魔法を使い動物たちの行動を観察するのが俺の楽しみになっている。ちなみに、観察して分かったのが、動物たちはみな魔力を宿していることだった。
それなら、今生きている動物達は動物じゃなくて魔物なのか?とも思ったけど、どうやらそれも違うらしい。観察していると明らかに他の動物達に比べ攻撃的なのや魔力を多くもつものがいて、そうゆうのが基本的に魔物らしかった。っといても、いまいちわかんないんだけど。
後、そういった魔物っぽいのや動物でも血気盛んなものの中には、ときたま俺の住む森を縄張りにしようと森の主である俺に挑みかかってくるものがいた。当然明け渡す気などさらさらないため、全て返り討ちにしたが。
今の俺の全長は数百メートルはあり小山くらいのサイズだ。遠い昔に見た神竜と同じくらいにはなっている。そんな大きさのため、特に魔法とか使わなくても軽く腕を振るうだけで、挑戦者達は吹っ飛んでいった。……というか、普通そんな相手には挑まないと思うんだけど。
まあ、そんな感じでこれまで過ごしていたんだけども……。
最近になって、これまた大きな変化が起こった。
それは、
今も俺の近くで飛び回っている、精霊が生まれたことだ。
~~~
それは、俺たちが見回りをやめてそれなりの年月が経った頃、
(……ん? なんか違和感がある。なんだ?)
俺は、数百年ぶりに起きた。なんか、周囲に違和感というか、そういうのを感じたからだ。
そして、起きた俺はゆっくりと周囲を見回してみる。
すると…
「~~~~~~~~~~」 「~~~~~~~~~~」 「~~~~~~~~~~」
と騒いでいる小さな存在が目に入った。
(………………!? なんだあれ!!)
しっかりと目を凝らして見てみると、それには羽が生えており三人?それぞれ緑の髪をした女の子っぽいのと、茶色の髪をした男っぽいのと黄色い髪をした男っぽいのがいた。見れば、着ている服も髪と同じ色だった。
「えっと、誰?」
状況が分からなすぎて、つい口に出して聞いてしまった。
「「「!」」」
三人?は一瞬どこから声をかけられたのか、分からず辺りをキョロキョロ見回した後、近くにあった小山が俺だと気づくとビックリした顔をして、近くの木の後ろまで飛んでいってしまった。
(やべ、ミスったな)
そう思い、なんとか警戒を解こうとする。結果的にそれには、一時間くらいかかったが。
どうやら三人は言葉が話せないらしく意思の疎通に、手間取ったのだ。
(さて、警戒は解いたけど、どうしよう……。あれ、そういえば、この三人どこかで見たことがあると思ったらファンタジーの定番の精霊じゃん。そういや確か精霊って頭良かった気がするな。ってことは、言葉も覚えれるか?)
そう思った俺は、早速彼らに言語指導を開始した。もちろん精霊達はちんぷんかんぷんの様子だったが。まあ、時間はあるし気長にやろう、と思い直し指導を続けていった。
その結果
「地底竜様~。遊ぼ~。ねえ~~~~」 「うるさい。耳元で騒ぐな!!」っとこんな感じで話せるようになっている。……ちなみに、教えてる途中からなんか様をつけて呼ばれるようになってたんだけど、なんでだ?
それと、この精霊達に俺は名前を付けた。
緑髪の女の子はリーフィア、茶髪の男の子はソイル、黄髪の男の子はブリッツだ。
また、それぞれの髪の色がそれぞれの属性を表しているらしく、リーフィアが植物、ソイルが土、ブリッツが雷といった感じだ。
どうやって、生まれたのかは知らないけど、それぞれの属性が俺の属性と被ってるってことは、俺が要因なんだろうな、とは思う。
まあ、森での一人暮らしも飽きてたところだし、いいや、っという若干投げやりな感じで俺は、この三人と暮らすことに決め、現在までなんだかんだいって楽しく過ごしている。
そして、ついに……




