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三頭と二十三人への転生記  作者: 水渡
第一章 始まり
28/74

第25話 武器完成

これから、ちょっと投稿不定期になります。

 二人から、要望と鱗を受け取った俺は、早速武器再作に取りかかった。


 といっても、そんなに時間がかかるとは思っていない。

 だって、槍の先端部分は金属製にするが柄の部分は植物魔法を使って作るつもりだし、夏葉の武器に至っては、俺の刀の短い版といった感じなんだから。

 そんな思いで俺は武器を作り始めた。


 が……


 「だ~~、うまくいかない。あれ、想定ではもうとっくの昔に完成させて、二人に渡してるはずだったんだけどな……」


 そう、現在二人の武器づくりは難航していた。


 といっても始めは、想定どうりのペースで進んでいたのだ。

 槍の先端部分を鍛錬し、植物魔法で作り出した特製の柄とつないで槍を完成させ、双剣の方も小刀くらいのサイズを二振り打って、いきようようと二人の元に持って行ったのだ。


 しかし、「う~ん、ちょっと長くて扱いずらいかな。あと、もう少し強度も欲しいな。人間状態でも結構力は強いし、思いっきり振り回すと先端と柄の結合部が壊れちゃうかもしれないから」や「私の方ももう少し強度が欲しいかも」といろいろと指摘されてしまった。

 試しに、俺とあずさ、俺と夏葉でそれぞれ得物同士を思いっきりぶつけてみると、二人の武器は壊れてしまった。なるほど、確かに強度不足だ。


 それを見て、俺はすぐに打ち直しを始めたのだが、ここからが難航した。

 

 一つ目の理由としては、他人が使いやすい武器を作ったことがなく相手に合わせて武器を作るのが初めてだったことだ。まさか他人が使いやすい武器を作るのが、ここまで難しいとは思わなかった。

 そして、二つ目の理由は素材が影響している。

 正直な話、俺は二人の武器も俺の刀と同じ強度で作り上げたつもりだったのだ。なのに、二人の武器が壊れてしまったことが疑問だった。

 だから、壊れた武器を回収して少し調べてみたんだが、その結果分かったのが、鱗に宿ったあずさと夏葉それぞれの魔力と石に宿っている俺の魔力が反発しあっているということだった。

 どういうことかというと、鱗と石の双方に同程度の魔力が宿っているためどちらか一方がもう一方の魔力を飲み込んで制するということがなく、綱引きのように引っ張り合っているということだ。そのため、鍛錬して素材自体は一つになっても、魔力は一つにならず結果として、強度が下がってしまうということらしい。


 調査の結果を踏まえた俺は、二人に手伝ってもらうことにした。

 俺が鍛錬をする間、そばで魔力を注いでもらうのだ。ついでに要望も常に聞けるし、一石二鳥だ。

 ただ、どちらか一方が多すぎてもダメらしくちょうどいいバランスを目指さなければならなかった。


 


~~~

 「ーー完成だ。やっとか……。想像より、かなりかかったな……」


 結局、二人の武器が完成したのは一年後だった。

 本来の予定からは、かなり遅れてしまっているが、なんとか完成させることが出来た。


 出来た槍は、全体が1.6mで先端部分は20㎝くらいで柄の部分は、俺が植物魔法で作り出した木を元に作ってあり、軽い上に丈夫で耐火、耐水の優れものだ。さらに、魔力を込めれば柄の長さも調整可能という機能もついている。また、槍全体が青色に薄く輝いている。

 双剣の方はというと、最初に渡したものより、少し短くして、刃の幅は少し広めにした。こちらも、全体が赤く輝いている。


 早速、二人に改めて渡すと「……うん、いいわね。だいぶ扱い易いわ」や「おお、いいね。もりっちお疲れ~」というように気にいってもらえたようだ。

 なんとか、任務達成である。

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