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三頭と二十三人への転生記  作者: 水渡
第一章 始まり
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第23話 武器づくりへの挑戦

すみません、間が空きました。

 俺が、あずさと夏葉に協力を頼んでから本格的に武器づくりが開始された。


 武器づくりをする場所として、選ばれたのは俺の住処だ。

 なぜかといえば、単純に武器を作るのが俺なので、それなら俺にとって利便性がいい方が良いだろうというだけだ。

 森の中で協力な火を使うのは危ないんじゃないか、と思うかもしれないがそこは大丈夫だ。

 ちゃんと、火を使う場所を囲うように分厚い岩壁を築いており、森に飛び火することはない。

 後、鍛冶は人間状態で行う。竜の手より人間の手の方が圧倒的に器用だし、何より作った武器を使うのは人間状態の時なので、作るときに感触を確かめられるなどメリットしかない。

 

 それと話は逸れるが、俺の住処を初めて見た二人の感想は

 

 「森広!!」、と「……もうすこし、計画的に行動したら?」だった。


 ……どちらが、どっちの言葉を言ったかは、たやすく想像できるだろう。


 まあ、それは今は置いておくとして。

 森についた俺たちは、俺が寝床として使っている広場の端のほうに先程も言ったように、岩壁を作りその中で準備を始めた。


 まず、あずさの知識と俺のテレビで観た記憶を頼りに、土魔法で炉を作り、さらに硬化魔法を付与して丈夫にしておいた。

 その炉に空気を送るふいごは、代用で風魔法を使う事にしている。

 

 次に、火に関しては当たり前だが夏葉の担当となった。

 夏葉には現在できる最高の火力を炉の中にだけ作り出してくれ、という結構な無茶ぶりをしているが、この百年の修行の成果でなんとかしてくれるだろうと信じたい。


 「よし、じゃあいくよ!!」

 「OK。頼んだわ」

 「よろしく」


 一応、あずさには、もしもの時に備えて水魔法をぶっ放す用意はしてもらっているが果たして……



 



 結果、心配することもなかった。


 夏葉はこの百年、案外真面目に修行に取り組んでいたんだろう。威力、精度共に昔の比ではなかった。

 竜の姿の夏葉から、放たれた灼熱の温度を持つ炎弾は見事に炉の入り口へと消えていき、中にしいてあった木に火を灯した。

 これで、無事火は確保だ。


 「ナイスだ。夏葉」

 「へへ、どんなもんよ」


 夏葉に火を灯してもらった後は、いよいよ本題だ。

 夏葉の火によって石が溶けるかの実験だ

 ぶっちゃけ、これで溶けてくれないと前提部分から俺たちの武器製造計画は崩れ落ちる。


 俺は、緊張しながらも石を炉に入れた。


 そして、待つこと少し。

 もう完全に溶けているだろう時間が経って、俺たちは祈るように炉の中を見た。

 

 すると……


 「溶けてる!!」

 「ハァ~、なんとか第一の難問クリアね」

 「よし、これで武器制作を始められる!!」


 炉の中を見ると、見事に石は溶けておりドロドロになっていた。成功だ。

 これで、武器を作り始めれると喜んだ俺だったが、ふとあずさの言葉が頭をよぎる。


 「あずさ、第一のって何?これでもう、武器を作れるんじゃないのか?」

 「いや、違うわ。石を溶かした後は、不純物の除去や成分を調整する必要があったはずよ」

 「つまり?」

 「まだ、武器づくりはお預けってこと」

 「……まじか~~~~~~~~」


 俺は深いため息をついた。

 

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