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三頭と二十三人への転生記  作者: 水渡
第一章 始まり
25/74

第22話 再集合

もう少しで一章終わり

そして、百年が経ち……


「お~~い、あずさ~、もりっち~、久しぶり~~」


元気な声が聞こえて、そちらの方を向くと夏葉が飛んでくるのが見えた。


「ゴメンゴメン、遅かった?」

「いや、大丈夫だよ。俺たちもさっき来たとこだし」

「さてと、それじゃあ全員集まった所で、近況報告といきましょうか」


それから、俺たちはお互いの現状について報告しあった。


まず、夏葉の報告で驚いたのは、島一つをまるまる住処にしていることだった。あずさが驚いていない所をみると、既に知っていたっぽいけど、俺には初耳だぞ。

ちなみに、夏葉の話の感じだと住処にしている島は日本でいう所の屋久島くらいの大きさにまでなっているらしい。


次に、あずさが話したのは、魔力を宿す石の存在だ。

 

あずさが、海底に住処を定めて四十年くらい経った頃に、ふと住処内で魔力を感じたため調べてみると、あずさが普段生活している一番大きな部屋の壁の一部に魔力が宿っているのを見つけたそうだ。

そのまま放置していると、段々と魔力を宿す範囲が増えていき今では、住処として掘った洞窟内の天井、壁、床、そのすべてに魔力が宿り、それすべてが薄く光を放つおかげで今まで暗かった洞窟内は、明るくなったという事らしい。

 

最後に、俺が報告した。

植物魔法を連発しすぎて、周囲数十キロが森になってしまったと言ったら、二人にあきれられた。

 

……あずさはともかく島一つを住処にしている夏葉にあきれられるのは、なんか納得いかない。


~~~


 「そういえば、二人は人間状態でどんな武器を持つか決めた?」

 「私は槍にしたわ。得意な属性と相性も良いしね」

 「俺は刀だよ」

 「なるほどね~。あ、ちなみに私は、双剣スタイルに決めたよ」

 「双剣? また、珍しいわね。練習の時間はたくさんあるし、別にいいとは思うけどなんで?」

 「う~ん。なんで、って聞かれると難しいけど、しいていうなら小回りが利いて、手数が多い武器の方が私の得意な光属性に向いてるからかな~?あと、風は切断と相性がいいって弟の漫画にも描いてあったし」

 「へ~、あずさにしてはちゃんと考えてるんだな~」

 「はい、そこ馬鹿にすんな!!」

 「悪い悪い。……ところで、二人とも何の武器を使うかは決めたらしいけど使う武器自体は持ってる?」

 「いいえ、持ってないわ。今は岩を削って作った石槍を使ってるんだけど、やっぱり使いにくいわね」

 「む~~~、話をうまくそらされた気がする…。まあ、いいや。武器に関してだけど、あずさと同じで岩を削ったのを使ってるよ。でも急になんで?」

 「実は自分で作ってみようと思ってるんだ。今は、俺も木刀を使って訓練してるけどいつまでも代替品じゃ本物を扱う技術は高まらないと思うし、だからってこの世界の人間が作るのを待つんじゃ、後数十億年はかかっちゃうだろうしね」

 「なるほど。理由は分かったわ。でも材料はあるの?」

 「それなら大丈夫。さっきあずさが魔力を宿した石の話をしたよね。実は、あざさが言っていた石は、俺の住処にも出来ててね。それに気づいた時に、もしかしたらと思って土魔法≪鉱物創成≫を使って、いろいろ鉱石を作り出して近くに置き続けてみたんだよ。それが、これ」


 そういって、俺は一つの石を二人の前に置いた。


 その石は、赤から青へ、青から黄色へと次々と色が変わっていき、なおかつ強い魔力が感じられる。


 「きれいだね~」

 「これ……。かなりの魔力を内包してるわね」

 「そう、そして何よりも固いんだよ、これ。竜の姿で全力で壊しにいってようやく壊せるくらいなんだ。だけど、もしこれを武器の材料にできたら、かなり良い武器を作れると思う」

 「ふんふん」

 「それで、この話をしたのは二人にも協力してもらいたいからなんだ」

 「というと?」

 「最初これを武器にしようと思ったとき、何とか溶かせないかと火魔法を使って試してみたんだけど……、得意じゃない火魔法を使っても火力が弱いようで無理だったんだ。それと考えてみたら、作り方もしっかりとは知らなかったんだよね……」

 「ははは、なるほどね。分かったわ。つまり、私には細かい作り方と夏葉には、高火力をお願いしたいのね」

 「そういうこと。もちろん、作れるようになったら二人のも作るよ」

 「そういうことなら、了解だよ」

 「ええ、ただ私も完全に工程を知ってるわけじゃないから、ある程度試行錯誤になるわ。そのために材料も多くかかっちゃうけど大丈夫?」

 「それは、大丈夫。素材は魔法で作り出して自分のそばに置いとくだけだから」

 「そう。なら早速始めましょうか」


 そして、武器づくりが開始された。


 

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