表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三頭と二十三人への転生記  作者: 水渡
第一章 始まり
22/74

第19話 住処確定あずさ編

長くなった…。あずさ一人なのに…。

あずさ視点


皆と別れた私は、まっすぐ目的地に向かい飛んでいた。


(もうすぐかしら……)


そのまま飛んでいると目指していた陽の光を受けてキラキラ光るのが見えてきた。


そう、私が目指していた場所……それは、海だ。


私が海を選んだのは、単純に水がたくさんある場所が好き、というのもあるが実はもう一つ理由がある。

まあ、それは後々として。

 

海についた私は、そのまま勢いよく海に突っ込んだ。


海の中に潜った私は、そのまま深く深く海底を目指し潜っていく。

ちなみに、どうやら私は通常に肺のほかに水中でも呼吸が出来る器官があるらしく、また、莫大な水圧を受けても耐えられる体も持っているため海底まで一気に潜っても問題はないようだ。


そのまま潜り続けていると周囲の色が段々と青から黒へと変わっていった。


(だいぶ、潜ったわね……。一万メートルを超えたくらいかしら。……少し、海の中での動きを見るために全力を出してみてもいいかもしれないわね)


そして、私は魔法を発動した。


発動した魔法は、音魔法≪音速移動≫


この魔法の効果としては、字を読んでごとく音の速さで移動できるようになる。といっても、速さが速さだけに制御をミスると大変なことになるが……。


また、この魔法は環境によって変わる。

本来大気中でこの魔法を発動した場合340m/秒の速さで移動できるようになるが、水中で発動した場合は1500m/秒で移動できることになるのだ。


そして、この魔法のおかげでさっきよりもかなり速いペースで海中を進み、無事海底にたどり着くことが出来た。

 

 (ふ~、やっと海底についたわね。……さてと、後はめぼしい場所を見つけるだけね)


 今、私がいるのはいわゆる海溝と呼ばれる場所の海底で、もう陽の光は届かず周囲はすっかり真っ黒になっている。


 (音魔法≪サウンドサーチ≫)


 音魔法を使い、周囲の環境を探る。





 (見つけた……。ここなら、いいかしら)


 魔法によって大陸側の壁までたどり着いた私は、地盤が固そうなところに狙いを定め、掘削を開始した。


~~~

 数時間後……


 (よし、これでいいかしらね)


 大体の掘削が完了し辺りをサウンドサーチで探ってみれば、大きな洞窟が出来上がっていた。

 洞窟の全体像としては、外から中に作った部屋をつなぐ通路は広く作ってあり、中の部屋は一つの巨大な部屋とたくさんの部屋が作ってある。(ちなみに、掘削の作業中に急に夏葉からの緊急念話があったため少し作業が止まってしまった……)


 そして、今回作ったいくつもの部屋……これにはある用途がある。


 実は、この世界に転生し神竜の話を聞いていた時にふと、思ったことがある。

 それは、本が読み放題なのではないかということだ。

 突然何を言っているのかと思うかもしれないが、つまり、この世界を最初から見守るということは、これから生まれてる人類を最初から見守るのと同義である。そして、最初から関われるということは、後の時代では失われているものを手に出来る機会があるのだ。

 

 地球では、古代の文献や遺跡が戦争や災害などで紛失してしまっていたり、時の権力者によって都合よく変えられてしまっていることが多かった。

 しかし、この世界ならそれが最初から全部手に入り、時の権力者による改変も、正しい歴史との比較ができるからむしろ楽しいものになるだろう。

 前世では、家に帰ったらずっと本を読んで過ごしていた私にとって、それはすごく魅力的だったのだ。


 そして、これが住処を海底に置く一番の理由でもあるのだ。


 私は最初住みやすい水がある場所という条件と将来水に弱い本をたくさん保管することになることを考慮して、海辺か湖のほとりに住処を置こうと思っていた。

 

 しかし、前世ではそういう所はたいてい人間が行楽地にしたり、別荘地にしていたことを思い出したのだ。この世界は、魔力がある関係上魔物が出現するだろうから、地球と同じ事にはならないだろうが、どうなるかは分からない。

 

 それにいくらなんでも(私が住んでいる所へわざわざ人間が来ることはないとは思うが)人間の軍隊なんかが来たとしてもおそらくは負けないとはいえ、いちいちそれで本を読むのをさえぎられることを想像するとイラッとする。


 そんな時、思ったのが海底に住処を作ることだった。


 海底は常時暗いため、光源を用意することや本に防水、防腐加工を施さなければならないなどの手間がかかるが、環境は常に静かで人間が来ることもないし、危機察知能力が強い動物などは私の気配におびえ近づいては来ないだろう。


 そんなわけで、海底に住処を作ろうと思ったわけだ。


 (さて、住処も出来たし、休憩したら早速修行を始めようかしら)


 そんな感じで私の百年は幕を開けた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ