昼終了前に来るお客とのやり取り(その4)
さてさて時計の針はもうすぐ13時半に
なろうとしていたその頃、
小料理屋アコの昼営業は
お客が会計を済ませて店を後にする
〇〇【ごちそうさまでした~
また、来るよ~】
広志【ありがとうございました~
またどうぞ~】
アコ【ありがとうございました~】と
お客が見えなくなるまで見送る
広志【それじゃあ、ぼちぼちと
閉めるかね】と
後片付けしながら話している
そうしていると反対側から
矢野【こんにちは~
まだ、大丈夫ですか?】と
暖簾をくぐり抜けて店のドアを
ガラガラと開けて、
店の中の様子を伺っている
アコ【大丈夫ですよ、どうぞ~】
矢野【ありがとうございます】と
店に入りカウンター席に
座っていく
それに続いて…
桜木【こんにちは!まだ大丈夫ですか?】
と続いて暖簾をくぐり抜けて
店のドアをガラガラと開けて、
店の中の様子を伺っている
矢野【大丈夫ですよ!
自分もこれからですから】と
時計に視線を見上げながら
話している
広志【いらっしゃい!てか拓海~
お前さんが言うなよ
自分もギリギリじゃないか】と
ぼやきながら調理を始める
矢野【まあまあ良いじゃないですか
お客さんですし】
とたしなめている
広志【夜に続いて昼もかい】
桜木【さあ、こっちこっち】と
手招きしている
和泉【こんにちは~】と店の中へ
入っていく
アコ【はい、いらっしゃいませ
どうぞお好きな席へ】
広志【いらっしゃい!退院したか】と
調理しながらも
一瞬2人へと視線を向けて
声をかけている
アコ【退院おめでとうございます
それにしても仕事は?】と
コップに入れた麦茶と
おしぼりを手渡す
矢野【師走なものですから
しかも、書類不備で
バタバタしてしまいまして】と
苦笑いしている
広志【ここだって貧乏暇なしだそ~】
アコ【確かに言えるわね】と
コップに入れた麦茶と
おしぼりを手渡す
桜木【例の件のインタビューの話で
調査委員会の方々から
色々聞かれまして】と
苦笑いしている
広志【再発防止のためとはいえ
あまり思い出したくは
ないわな】
桜木【それでも来週からは
色々生放送に出演するので】
矢野【そう言えばどんな曲を?】
アコ【そう言えばそうね~】
和泉【僕も聞いた事ないですね~
同じグループの栗山さんとは
何回か共演はあるのですが】
桜木【その節は直輝が
お世話になりまして】
和泉【いえいえ色々楽しませて
もらいましたよ】
広志【なんでも良いけどよ
今日の日替わりは
カレーなんだけど
隼坊よ喉は大丈夫かい】
桜木【あんまり辛くなければ】
和泉【僕も辛いのは少し】
矢野【僕は平気なので】
アコ【辛さはお好みでしか
言えないわね】
広志【それは食べてからのお楽しみ
アコ!あがったよ‼】と
出来上がった料理を
盛り付けている
アコ【は~い‼よっこらしょ】と
おぼんを持ち上げて運ぶ
アコ【はい、お3人さん
お待ちどおさまめしあがれ】と
それぞれの席の所に置いていく
桜木【いただきます】
和泉【いただきます】
矢野【いただきます】と各々割り箸を
割り一口食べると…
桜木【美味い!本当に美味い!】と
満面に笑みを浮かべている
矢野【お肉がとろけているなんて】
和泉【美味しいですね~】
矢野【何のお肉なのですか?】と
モグモグしながら話している
広志【牛のスジ肉だよ
たまにはしないとな】
アコ【それは良かった】
桜木【いつも終わる直前だから
無いかもと思う時が】と
モグモグしながら話している
広志【カレーの日に関しては
季節にもよるけど
冬は夜もやっているからよ
たまにシメのカレーとして
注目するお客がいてな】
アコ【まあ、限られた人だけどね】
広志【今日は少し多めに作ってあるよ
とある方が広めたようだしな】
と矢野に視線を向けている
矢野【何の事でしょうか】
広志【昨日、色々聞かれたのをな】
桜木【確かにご連絡を】
和泉【自分もご連絡いただきまして】
アコ【なるほどね~ホホホ】
と満面に笑みを浮かべ
矢野【まあまあまあ、売り上げには
貢献している訳ですし】と
背中に冷や汗を感じている
広志【カレーは毎週メニュー
違うからな~】
アコ【ここは意外と普通のカレーを
好む人が多くてね】
桜木【そう言えば】
和泉【蕎麦屋さんやうどん屋さんの
出汁の効いたカレーのような
感じです】
広志【大人でも子供でも
食べられるようにとな】
アコ【時間かかるから週末しか
出来ないのよ】
そして、3人は再び箸を動かして
たわいのない話をしながら
食べ終えたのであった




