夫婦の会話と…(その6)
さてさて時計の針はもうすぐ13時半になろうとしていた、最後のお客が会計を済ませて店を後にする
客一【ごちそうさ~ん、
また来るわ~】
広志【ありがとうございました~
またどうぞ~】
アコ【ありがとうございました~】と
お客が見えなくなるまで見送る
その後のアコはお店の
暖簾を下げて店に入れる、
札も休憩中に代えて入口のカギを
閉めていく、一方の広志は調理場の
あと片付けしながら皿洗いをし、
アコはテーブルに残った皿やコップを集めたり拭いたりしている
広志【今日も相変わらず
忙しかったな~】
アコ【みんな何だかんだで
来るものなんですね~】
広志【不思議なものだな~
まあ、ありがたいんだけどな】
アコ【そうですね~あらっ!
もうこんな時間なのね、
私達も早く片付けて
お昼食べましょう
もうお腹ペコペコよ】
広志【はいはい】と水道の蛇口を
ひねろうとした瞬間
佐藤【こんにちは~】と暖簾をくぐり
店のドアをガラガラと
開けて入ってくる
アコ【すいませ~ん、もうお昼休み
でしてってあらっ!
自治会長さん】
佐藤【悪いね、お昼休みになる前の
片付けの時に】
広志【今年も例の件ですか?】
アコ【まぁ、どうぞ】と
椅子を引いている
佐藤【ありがとう】
そう言って椅子に座る
アコ【今年もクリスマス会の
出し物ですか?】
そう言ってお茶を淹れる
アコ【どうぞ】と佐藤の前に置く
佐藤【毎度悪いね、ありがとう】
そう言って一口すする
広志【それで今年は何にしようか
相談ですか…】
佐藤【そうなんだけどね】
アコ【毎年同じという訳にも
いきませんし
今年は違うのにという
事でしょうか】
佐藤【唐揚げかハンバーグか
焼きそばか】
アコ【見事なくらいの茶色ですね】と
苦笑いしている
広志【ケーキ屋さんには
頼んでありますよね
子供達用のクリスマスケーキ】
佐藤【そこは大丈夫です
手配済です】
広志【まあ、フライドポテトは
入れないとまずいですよね】
佐藤【フライドポテトと枝豆は
好評でしたからね】
アコ【子供達もなぜか食べるのよね】
広志【あとはどうするかな
焼き鳥はタネにもよるから
とりあえずは考えますよ】
佐藤【師走で大変な所で
申し訳ないですが
くれぐれも宜しく
お願いしますね
それでは失礼します】
そういって店のドアをガラガラ
と開けて暖簾をくぐって
後にした
それから2人は調理場の
後片付けしながら、
皿洗いをしていると
広志【今日も忙しかったな~】
アコ【時が早いわね~
もう年の瀬なんて】と
皿を拭いて戸棚に戻している
広志【忙しい位がちょうど
良いのかも知れないがな】
アコ【私達も早く片付けて
お昼食べましょう、
もうお腹ペコペコよ!】
広志【はいはい】
さて、二人は賄いである
今日の日替わりを食べている時の
やり取り
広志【どうかな~チャプチェ
少し味が濃すぎたかな~】
アコ【本格的なものよりは
食べやすくしたのですから
こんなものですよ】
広志【昼は手軽に食べられるのも
あるからな】
アコ【そうですね】
広志【クリスマス会のメニューか~】
アコ【毎年悩まされるのよね~】
広志【それでも考えないと
いけないのがな】
アコ【居酒屋メニューという訳には】
広志【いくら忘年会シーズンだからと
いってもそういう訳には
いかないだろうに】
アコ【それはそうなんだけどね】
広志【まあ、考えておくとするかい】
アコ【そう言えば最近だと
ワンプレートとか
流行っているようね】
広志【あれだと量が
少なくなるんだよな~
だけど子供達には
良いのかも知れないな
それも1つの手かい】
アコ【それなら子供達も
喜ぶでしょう】
広志【好き嫌いしないように
野菜や魚も考えてと】
アコ【さすがにクリスマス会に
それはちょっと】
広志【まあ、それはそれ
これはこれだわな
ごちそうさまでした】
アコ【おそまつさまでした】
広志【さてと、少し仮眠とるか…】
アコ【そうですね、休まないと
身体が持ちませんものね
ここの所忙しかったですから】
そして二人は食べた物の
後片付けをしてから
夕方の営業に備えて、
つかの間の休息に入ったのでした




