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小料理屋アコ~心おだやかなおもてなし  作者: 村越 京三


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192/204

お昼の営業(常連客編、その18)

さてさて仕込みが終わり時計の針は

もうすぐ11時半になろうとしています小料理屋アコは昼営業の

開店準備をしていた

その時には、お客がちらほらと…


相木【こんちは~大将にアコさん!】と 

   毎度一番乗りで暖簾をくぐって 

   店のドアをガラガラと開けて

   入っていく


浮田【こんにちは~】それに続いて

   入っていく


アコ【いらっしゃい!そこで

   座って待っててちょうだい】と

   調理しながら話している


相木【いつもすいませんね~

   ありがとうございます!

   あ~腹減った~】といいながら 

   カウンター席に腰を下ろして

   座っていく


アコ【しかし、寒くなってきて

   冬到来ね~】と最後の

   準備しながら話していると


相木【いや~これくらい涼しくないと    

   仕事してると冬なのに

   未だに汗が吹き出ますから】


浮田【本当ですよ、体型は変化なし】


アコ【羨ましわね~

   それだけ代謝が良くて

   健康という証拠じゃないの】と 

   麦茶をコップに

   注いで渡している


広志【そう言えばこの前はいきなり

   ああいう事になって

   悪かったね】と調理しながら

   話かけている


相木【本当ですよ~】


浮田【まあ、病院なら

   仕方ないですけどね】


広志【身体は無理しないように

   気をつけるとするよ

   話は変わるけど

   恋愛の絶好調の冬に

   なりそうかい】


相木【おかげ様で】

浮田【右に同じくで】と

   気合いの入った表情を見せる

   

相木【いやいや今度ばかりは

   年貢を納めますよ】


浮田【それに一緒にいても

   素のままでいられるってのが

   1番安心ですよ】


広志【それでこそよ

   前にも話したけどよ

   恋愛は寄せては返す

   海のさざ波のように、

   近づいたと思っては 

   遠ざかったりだからな】と

   調理しながら話している


アコ【そうそう相手のどこが

   良いなんて言っている時は

   まだまだ本命ではないのよ】


広志【そういうもんだよ

   良いも悪いも全てを含めて

   この人と一緒になりたいと

   感じた時が本命というもの】


相木【何か深いですね~】

浮田【2人はそうなんですね】と

   ニヤニヤしながらアコと広志を

   交互に見つめている


広志【そりゃあそうだろう】


アコ【そういうものです】


広志【さてと、アコ!そろそろいいぞ~ 

   開店だ~】と声をかける


アコ【はい!じゃあ開店で~す

   いらっしゃ~い!】


広志【いらっしゃい!毎度!】


店にはお客さんがぞろぞろと入って、おもむろに席に座る


相木【今日は何だろうな~】


浮田【献立考えなくていいし】


アコ【忘れてたわ

   はい、おしぼり】と渡している


相木【ありがとうございます】

浮田【ありがとうございます】

   それぞれ受け取り

   手を拭いたりしている


榎本【こんにちは~毎度~】と

   暖簾をくぐり抜けて店のドアを 

   ガラガラと開けて、店の中の

   様子を伺っている


アコ【えのちゃんいらっしゃい

   どうぞ】


榎本【ありがとうございます】


泉澤【こんにちは~大丈夫ですか?】と

   後ろから続いて入ってくる


アコ【いらっしゃいませ、

   こちらへどうぞ】


榎本と泉澤がそれぞれ

カウンター席に座ると


アコ【はい、みんな麦茶と

   おしぼりね~】と

   それぞれに渡している


榎本【ありがとうございます】

泉澤【ありがとうございます】

   それぞれ受け取り

   手を拭いたりしている


広志【アコ!あがったよ‼】と

   出来上がった料理を

   盛り付けている


アコ【は~い‼よっこらしょ】と

   おぼんを持ち上げて運ぶ


アコ【はい、おまちどおさま

   めしあがれ】とそれぞれの

   カウンターテーブル席に

   置いていく


相木【今日は何ですか?】


アコ【今日は“チャプチェ”に

   “イカと里芋の煮物”に

   “カツオのタタキ”ね】


浮田【チャプチェって…】


相木【聞いた事ないですよ】


広志【韓国の料理でな、

   分かりやすく言えば

   春雨の炒めものだろうな

   向こうだと辛いだろうかや

   少しすき焼き風にしてある

   こういう方のも

   面白いと思ってな

   ついでに言えば

   カツオのタタキも高知の名物で 

   高知に行けば香ばしいのが

   食べられるよ】 

   と手を動かしながら話している


相木【へ~】


浮田【相も変わらず、大将って何でも 

   知ってますよね~】


榎本【確かに凄いですね~】


泉澤【さすが大将ですね~】と

   関心していると


広志【色々食べ歩きしていると

   その地方の人が教えてくれる

   ものだよ】


アコ【はいはい、

   早く食べちゃいなさい、

   冷めちゃうわよ

   お父さんも手を動かして】と

   手をパンパンしている


広志【へい】と炒め物を

   調理をしながら話している

   

   

相木【はい!いただきます】と割り箸を  

   持って割ってから

   一口食べると…


浮田【チャプチェ美味いっす!】


相木【美味いけど…一気に口に

   入れると…熱い!】と

   言ってから

   慌てて麦茶を飲み干している


広志【塊に当たったようだな】


アコ【はいはいゆっくり食べなさい】 

   と言いながら

   相木のコップを

   持ち上げてから麦茶を注いで

   相木に渡していったのでした


広志【箸休めに煮物もな~】

   

アコ【カツオのタタキも忘れないで

   食べてちょうだいね、

   みんなご飯食べてつかの間

   休んでお昼からもひたむきに

   頑張って行きましょうね】


相木【は~い‼】

浮田【は~い‼】

榎本【しっかり働きます‼】

泉澤【頑張ります‼】と

   もりもり食べている


その後の店内では…


高橋【すいませんご飯と味噌汁の

   お代わりもらえますか】と

   お茶碗をお椀を

   持ってアコに手渡す


アコ【は~い、大丈夫ですよ~】


ちなみにごはんのお代わりは

1回まで無料で2回目から100円増し

以前にも紹介したかも知れませんが

大盛りや特盛りよりは、

お腹の具合にもよりますが

お得なのかも知れません


佐橋【カツオのタタキの香ばしい

   いつか行ってみたいものだな】 

   と食べています


アコ【はい、少しお待ちくださいね~】  

   とバタバタと動き回っている


広志【はい!ちょうどですね、

   ありがとうございます

   またお待ちしています】と

   お会計を終えて

   挨拶をしている


〇〇【まだ大丈夫ですか?】と

   暖簾をくぐり抜けて店のドアを 

   ガラガラと開けて、

   店の中の様子を伺っている


アコ【いらっしゃ~いませ~

   どうぞ空いている席へ】


それから、様々なお客様が

ご来場して、美味しいお昼を食べて

みんなエネルギーチャージをして

昼からの仕事に向かって

いったのでした

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