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小料理屋アコ~心おだやかなおもてなし  作者: 村越 京三


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お昼の営業(常連客編、その17)

さてさて仕込みが終わり時計の針は

11時を回り、小料理屋アコは昼営業の開店準備をしていた

その時には、お客がちらほらと…


相木【こんちは~大将にアコさん!】と 

   毎度一番乗りで暖簾をくぐって 

   店のドアをガラガラと開けて

   入っていく


浮田【こんにちは~】それに続いて

   入っていく


アコ【いらっしゃい!そこで

   座って待っててちょうだい】と

   調理しながら話している


相木【いつもすいませんね~

   ありがとうございます!

   あ~腹減った~】といいながら 

   カウンター席に腰を下ろして

   座っていく


アコ【しかし、朝晩と寒くなって

   きたわね~】と最後の

   準備しながら話していると


相木【いや~これくらい涼しくないと    

   仕事してると秋なのに

   汗が吹き出ますから】


浮田【本当ですよ、体型は変化なし】


アコ【それだけ代謝が良くて

   健康という証拠じゃないの】と 

   麦茶をコップに

   注いで渡している


広志【恋愛の秋から絶好調の冬に

   なりそうかい】と調理しながら

   話かけている


相木【おかげ様で】

浮田【右に同じくで】と

   気合いの入った表情を見せる

   

相木【いやいや今度ばかりは

   年貢を納めますよ】


浮田【それに一緒にいても

   素のままでいられるってのが

   1番安心ですよ】


広志【恋愛は寄せては返す海のさざ波 

   のように、近づいたと思っては 

   遠ざかったりだからな】と

   調理しながら話している


アコ【そうそう相手のどこが

   良いなんて言っている時は

   まだまだ本命ではないのよ】


広志【そういうもんだよ

   良いも悪いも全てを含めて

   この人と一緒になりたいと

   感じた時が本命というもの】


相木【何か深いですね~】

浮田【2人はそうなんですね】と

   ニヤニヤしながらアコと広志を

   交互に見つめている


広志【そりゃあそうだろう】


アコ【そういうものです】


広志【さてと、アコ!そろそろいいぞ~ 

   開店だ~】と声をかける


アコ【はい!じゃあ開店で~す

   いらっしゃ~い!】


広志【いらっしゃい!毎度!】


店にはお客さんがぞろぞろと入って、おもむろに席に座る


相木【今日は何だろうな~】


浮田【献立考えなくていいし】


アコ【忘れてたわ

   はい、おしぼり】と渡している


相木【ありがとうございます】

浮田【ありがとうございます】

   それぞれ受け取り

   手を拭いたりしている


榎本【こんにちは~毎度~】と

   暖簾をくぐり抜けて店のドアを 

   ガラガラと開けて、店の中の

   様子を伺っている


アコ【えのちゃんいらっしゃい

   どうぞ】


榎本【ありがとうございます】


泉澤【こんにちは~大丈夫ですか?】と

   後ろから続いて入ってくる


アコ【いらっしゃいませ、

   こちらへどうぞ】


榎本と泉澤がそれぞれ

カウンター席に座ると


アコ【はい、みんな麦茶と

   おしぼりね~】と

   それぞれに渡している


榎本【ありがとうございます】

泉澤【ありがとうございます】

   それぞれ受け取り

   手を拭いたりしている


広志【アコ!あがったよ‼】と

   出来上がった料理を

   盛り付けている


アコ【は~い‼よっこらしょ】と

   おぼんを持ち上げて運ぶ


アコ【はい、おまちどおさま

   めしあがれ】とそれぞれの

   カウンターテーブル席に

   置いていく


相木【今日は何ですか?】


アコ【今日は“イワシのチーズロール”

   “レバーと野菜の炒めもの”に

   “けんちん汁”ね】


浮田【イワシのチーズロール】


相木【前も食べて美味かったんで】


広志【イワシの鮮度が悪かったから

   これしかないんだよ

   イワシの天ぷらでもとは

   思うけど、こういう方のも

   面白いと思ってな】 

   と手を動かしながら話している


相木【へ~】


浮田【相も変わらず、大将って何でも 

   知ってますよね~】


榎本【確かに凄いですね~】


泉澤【さすが大将ですね~】と

   関心していると


広志【色々食べ歩きしていると

   その地方の人が教えてくれる

   ものだよ】


アコ【それに付き合わされて

   ウン十年ですけどねって

   早く食べちゃいなさい、

   冷めちゃうわよ】と

   手をパンパンしている

   

相木【はい!いただきます】と割り箸を  

   持って割ってから

   一口食べると…


浮田【チーズロール美味いっす!】


相木【美味いけど…一気に口に

   入れると…熱い!】と

   言ってから

   慌てて麦茶を飲み干している


広志【塊に当たったようだな】


アコ【はいはいゆっくり食べなさい】 

   と言いながら

   相木のコップを

   持ち上げてから麦茶を注いで

   相木に渡していったのでした


広志【チーズロールにタバスコを

   かけて味変するのも

   悪くはないぞ~】

   

アコ【醤油とかソースも試してね

   ただし、味の保証はしないわよ 

   みんなご飯食べてつかの間

   休んでお昼からもひたむきに

   頑張って行きましょうね】


相木【は~い‼】

浮田【は~い‼】

榎本【しっかり働きます‼】

泉澤【頑張ります‼】と

   もりもり食べている


その後の店内では…


高橋【すいません大盛りにして

   もらえますか】とお茶碗を

   持ってアコに手渡す


アコ【は~い、大丈夫ですよ~】


ちなみに大盛りは80円増しである

余談ですが特盛りは120円の増しと

なっています


佐橋【レバーの炒めもの

   懐かしいな~】と食べています


アコ【はい、少しお待ちくださいね~】  

   とバタバタと動き回っている


広志【はい!ちょうどですね、

   ありがとうございます

   またお待ちしています】と

   お会計を終えて

   挨拶をしている


○○【まだ大丈夫ですか?】と

   暖簾をくぐり抜けて店のドアを 

   ガラガラと開けて、

   店の中の様子を伺っている


アコ【いらっしゃ~いませ~

   どうぞ空いている席へ】


それから、様々なお客様が

ご来場して、美味しいお昼を食べて

みんなエネルギーチャージをして

昼からの仕事に向かって

いったのでした

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