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小料理屋アコ~心おだやかなおもてなし  作者: 村越 京三


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準備と確認…(その2)

さてさて時計の針は9時になります

アコと広志ら昼と営業と夕方の営業へ

向けて準備を進めています…

お店の中ではワチャワチャと

2人が材料を操る音しか

聞こえてこないが…

ラジオから流れてくる音声…


BGM【友楽町放送~サンデーヒット

   パラダイス~三宅裕司サンデ 

   ヒットパラダ~イス】


三宅【おはようございます

   三宅裕司です】


江口【おはようございます

   江口友美です】


三宅【いや~もう秋真っ盛り

   この前夫婦で紅葉狩りに

   行ってきましたよ~】


江口【紅葉狩りですか~良いですね~ 

   ウチはまだ子供達が小さいので 

   食欲とスポーツの秋で

   毎年終わりです】


三宅【ウチもそうでしたよ

   子供達が小さい時は

   それぞれの秋を楽しみに

   1日を楽しみにしましょう

   それでは早速ランキングに

   まいります】


江口【はい、今週の20位は~】


広志【いつもクイズが正解しても

   抽選で外れるんだよな~】と

   手を動かしながら話している


アコ【そうですね~でもプレゼントの 

   福の丸は良くあたるじゃない

   ですか~】と同じく手を動かし 

   ながら応えている


広志【福の丸はもう充分あるよ

   現金プレゼントは霞の命ほど

   遠いんだけどな…】と

   ぼやいている


アコ【お酒の銘柄で例えないで

   下さい、朝から非常~に

   飲みたくなりますよ】


広志【はい…】


それから少しして時計の針は

10時になりました。開店までには

まだ1時間半もあるのですが

早くもお店の前には

ぞろぞろと人々が来ています

そして…


佐藤【ごめんください】と暖簾を

   くぐり店のドアをガラガラと

   開けて入ってくる


アコ【すみません、まだ準備中でして

   ってあらっ!自治会長さん】


佐藤【悪いね開店前に

   今日は客だからさ】と苦笑い

   しながらも後ろには

   団地の夫婦が顔を出している


広志【いえいえ大丈夫ですよ、

   すみませんね昼の営業の準備も  

   ありましてね】と珍しく

   バタバタしていた


佐藤【そうしたら店の前で

   将棋していても良いかい】


アコ【どうぞどうぞ】


佐藤【忙しい時に悪いねありがとう】  

   そう言って少し苦笑いしながら  

   

鴨居【旦那達はあれだから

   少しは手伝わせてちょうだい】  


紀村【そうそう】


久藤【簡単な事しか出来ないけどさ】


小糸【いつもお世話様だから

   やるわよ~】と腕をグルンと

   回している


アコ【皆さんほどほどで

   無理のない範囲で大丈夫

   ですから】


鴨居【やりましょう】


そういってみんな上げてある

椅子を下ろしたり、箸を並べたり

お盆に皿を並べたりしています


一方お店の外ではそれぞれの夫達が

将棋(別名:青空将棋)しています


広志【夏は絶対に出来ないわな~】と

   手を動かしながら話している


アコ【お父さんも腕が落ちましたし】


広志【まだまだ負けませんよ】


アコ【それよりも準備に集中して

   下さいね】


広志【はいよ】とサンマの開きの

   下準備をして頭を別の入れ物に

   分けていると

 

紀村【それは捨てないの?】

  

アコ【これはね~違う料理に

   なるのよ】


広志【と言っても賄いですけどね】 


鴨居【美味しいのかしら】


久藤【作れるのかしら】


小糸【どうせなら教えてちょうだい】

   と目を輝かせてアコと広志に

   視線を向けている


広志【これは数が少ないと

   作れない品でしてね】と

   苦笑いしながら皆に視線


鴨居【そうなの?】


広志【カツオの頭でも

   作れるんですけどね

   お客さんに出せる程の数は

   ないですね~】


アコ【それに予約いただいてまして】


紀村【予約必要な程に

   美味しいのかしらね~】


久藤【市場の人も食べるの?】


広志【魚屋の大将はあればとか

   話してますね】


小糸【気になるわね~】


アコ【作り方は同じですよ

   単純に部位が違うだけ

   ですから】 


鴨居【まあ、後で

   教えてもらいましょう】


広志【最初だけ大変ですけどね】


アコ【その前で申し訳ないんですが】 

   と指さしている


鴨居【煮物用ね】


アコ【道具はあるので、宜しければ

   お願いします】


紀村【やりましょう】


広志【ちなみに夕方用と持ち帰り用

   にと考えてますので】


久藤【そうね~これが楽しみで】


小糸【ここでしか食べれないわね

   それに持ち帰りが出来るから

   次の日も助かって

   子供達も知らない大人の味ね】


そして、各々椅子に座って

ある食べ物を作業しています

  

さあ、いつものお昼が始まります

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