仕込み準備中(その6)
さてさて、今日は土曜日になります
時計の針は午前4時半を少し回ったところになります、アコと広志は起床して朝ご飯を食べて着替えてから
店にゆっくりと歩いていき到着し
広志はポケットから鍵を取り出して
店の後ろのドアをガチャリと開けて
入っていきます、それと同時にお店の前に1台の軽トラの車が止まりました、車の中からは魚勝鮮魚店の店主である鈴村が下りてきて
荷物を運んできています
作業しながらの会話です
鈴村【おはようさん
今日は大量だそ~】
広志【おはようございます
どれだけあるんだい】
鈴村【車1台分全部サンマだよ】と
積み上がっている大量の
発泡スチロールを下ろしていく
アコ【おはようございます~
これまた凄い量ですね~】と
驚いている
鈴村【今年は豊漁だから
魚屋としては嬉しい悲鳴だな】
とぼやきながら
荷物を下ろしている
アコ【いいじゃないですか、
魚が売れるという事は
それだけ食べる人がいるという
事ですから】とたしなめる
鈴村【恐ろしい量だけとね】と
少しため息をついている
アコ【ダメなら違うのも
考えてたんですけどね】
鈴村【そうなのか?】
広志【最悪の事も想定しておかないと
味覚の秋を感じたい人が
多いからな】と荷物を受け取り
開いてウンウンと頷いている
アコ【これは久々に腕が鳴るわね~
ついでですけど鈴村さん
簡単ですけど朝ご飯どうぞ】と
おにぎりに味噌汁に卵焼きを
テーブルに置いていく
鈴村【毎度助かるよ~腹が減っては
なんとやらだからな】と
一口食べてモグモグしている
鈴村…
広志【おかげ様で色々と献立の
バリエーションが浮かぶよ】
鈴村【また夜に伺うよ】
アコ【いつでもいらっしゃい
お酒のお相手もするわよ~】
と振り返っている
鈴村【まあまあ…もうこんな時間
かい、ぼちぼち行かないと】と
時計を見て
広志【毎度悪いね、助かったよ
ありがとう】
アコ【ありがとうございます】
鈴村【じゃあ、また後で】
そう言って鈴村は店を出て
車を走らせて去っていった
そこから少しして再びお店の前に1台のワゴン車が止まった…車の中からは八百屋さんの店主である八百が下りてきて荷物を運んでくる、
作業しながらのそれぞれの会話
八百【おはようさん】
広志【おはようございます】と
準備しながら挨拶をしている
八百【頼まれていた分
ここに置いていくぞ~】と
荷物を置いていく
広志【おかげさまで助かりました】
アコ【おはようございます
バタバタですみませ~ん】と
軽く頭を下げている
八百【今日はアレの日なんだろ?
魚屋があれだけ積み込めば
分かるよ。毎年の恒例行事
だから2人も仕込みの量も
大変だろうなと感じているよ】
広志【いつもの事だよ】
アコ【これだけ仕入れて仕込んでも
1日で売り切れてしまうん
だから、ありがたいものよ】
八百【今日は野菜は脇役に徹するよ】
広志【嵐の前の静けさだよ】
アコ【ついでですけど八百さん
簡単ですけど朝ご飯どうぞ】と
おにぎりに味噌汁に卵焼きを
テーブルに置いていく
八百【すいません助かります
朝からバタバタで
腹が減って仕方なくてな】と
一口食べてモグモグしている
アコ【これからが本番ですから
夜にでもいらっしゃい】
八百【寄らせてもらうよ】と
モグモグしながら
あっという間に食べ終えて
八百【これで全部だな!
それじゃあ毎度‼】
広志【助かりました、
ありがとうございます】
アコ【ありがとうございます】と
それぞれ挨拶していた
さてさて時計の針は進んで
5時半を少し回った所です
鈴村が去ったのと入れ替わる様に
お店の前に再び1台の軽ワゴン車が
止まりました、車の中からは肉丸の
店主である丸井が下りてきて
荷物を運んできています
作業しながらの会話です
丸井【おはようございます】
広志【おはようございます】
丸井【今日はいつものと追加で
こちらですね】
広志【おかげさまで本当に
助かりました】と準備しながら
話している
アコ【おはようございます~
バタバタしていてすみません】
と軽く頭を下げている
丸井【毎年恒例ですから
後で伺いますよ】
広志【この前の物も少しずつ
進めていい具合ですよ】
アコ【来月くらいにはいけそうね】
丸井【それは楽しみです
その頃は鍋料理の
季節ですから早いものです】
アコ【ついでですけど丸井さん
簡単ですけど朝ご飯どうぞ】と
おにぎりに味噌汁に卵焼きを
テーブルに置いていく
丸井【ありがとうございます~
では、いただきます】と
一口食べてモグモグしている
アコ【秋や冬だと寒さと共に
美味しい物がありますから】
丸井【ごちそう様でした
美味しかったです】
丸井【品物はこれで全てになります!
毎度ありがとうございます!
それでは】
そう言って丸井は店を出て
車を走らせて去っていった




