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小料理屋アコ~心おだやかなおもてなし  作者: 村越 京三


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157/207

夕方の営業(常連客編、その31)

さてさて時計の針はもうすぐ17時に

なろうとしています。

外は季節が進んでいるせいか

日々暗くなるのが早くなっています

そんな中でも近くの公園で賑やかに

遊んでいる子供達を見ながらも

夕方の営業に備えていたその時…


哲男【こんばんは~大将に

   アコさ~ん】と

   暖簾をくぐり抜けて店のドアを   

   ガラガラガラと開けて

   大きな声で入っていく


和邦【こんばんは~】


洋之【こんばんは~】


アコ【いらっしゃい!!来たわね~

   今日もいつものでいいのね!

   お父さ~ん日替わり3つ

   お願い】


広志【はいよ…】と調理に取りかかる


哲男【アコさん、揚げ出し豆腐も

   お願いしますよ~】と

   言いながら

   いつもの指定席のテーブルに

   それぞれ座っていく


和邦【そうそう】


洋之【ONとOFFの食べ物

   なんですから】


広志【分かってるよ~】


哲男【お願いしま~す】


和邦【そういえば今日のお通しは

   何ですか?】

   

洋之【もう腹ペコで…】


アコ【はいはい】そう言いながら

   コップに水を入れてテーブル

   にそれぞれ置いていく


アコ【はいおしぼり】と渡している


哲男【ありがとうございます】

洋之【ありがとうございます】

和邦【ありがとうございます】と

   それぞれ受け取り

   手を拭いたりしている


アコ【少し待ってちょうだい】と

   小皿に盛り付けてから


アコ【はい、お通しね】とそれぞれの

   テーブル席に置いていく


哲男【今日の通しはインゲンの

   ゴマ和えと切り干し大根…】


洋之【家で良く食べましたね~】


和邦【子供の頃は美味しく

   感じなかったのに

   大人になると美味しく

   なるなんて不思議です】


アコ【大人になると味覚が変わって

   いくものなのよ】と

   話していると


広志【アコ~、みんなの分

   上がったよ】と

   出来上がった料理を

   盛り付けている


アコ【はい!よっこらしょ】と

   おぼんを持ち上げて運ぶ


アコ【はい、おまちどおさま!

   めしあがれ】とそれぞれの

   テーブルに置いていく


哲男【本当に今日もありがとう

   ございます】


洋之【ありがとうございます!

   いただきます】と割り箸を

   割って手を合わせて


哲男【いただきます】

洋之【いただきます】

和邦【いただきます】


哲男【今日の日替わりは】


アコ【今日はね

   “ナス味噌”に“ミックスフライ”

   に“春雨サラダ”ね…

   後は追加の揚げ出し豆腐】


アコ【早く食べちゃいなさい、

   冷めちゃうわよ】と諭される


各々一口ずつ食べ始めている


哲男【うまいっす、今日は仕事で

   トラブル発生して昼飯食べる

   時間なかっんすよ~】


洋之【本当ですよ】


和邦【何とかなって良かったです】


広志【今日は大分手を抜かせて

   もらったよ。明日が本番だから】 

   と手を動かしながら話している


哲男【サンマっすね~大将

   どうするんすか~】とナス味噌 

   を一口食べながら話している


広志【色々やりたい事あるから

   どうするかね~】


洋之【大将にも考える事

   あるんですね~】と驚いている


広志【色々な食べ方あるからな~

   好みや新しいさを併せないと】


和邦【楽しみで仕方ないです】


アコ【しかし、見事なくらいに

   気持ち良い食べっぷりね~】と

   手を動かしながら

   3人の表情を見つめていると


哲男【えっ】

洋之【えっ】

和邦【えっ】とみんな顔を上げると

   それぞれご飯粒が付いています


それを見てみんな笑ってしまいました

そして各々てんやわんやしながら

たわいのない話をしながら

夜は更けていったのでした








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