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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第三部番外編 怪異ハンター 桜の木の章 6

 勝小吉。


 勝海舟の親父である。


 息子は野良犬に噛まれて金玉を一つ失っているが、父親も無頼をしていた青年期に金もないのに京都に行く事を考えて何と路銀が無いから窃盗や山賊や火付け強盗までして、ついでに関所破りもすると凶悪さを見せながら向かい、その時の野宿で百足に金玉を噛まれて膿んでしまって一つを失っている。


 最近でこそ有名だが、三十年前に興味を持って剣豪とか調べてたら、何気に最強の剣豪ってこの人じゃねぇかなって思った人だ。


 当時はあまり知られてなかったから、余計にえええぇぇぇぇ? 状態になった。


 何でこの人がって思うけど、何と幕末の剣聖男谷信友を片手でボコる強さである。


 あの新門辰五郎も最強の喧嘩師と認めた人物である。


 とにかくヤバかったので若いころに座敷牢に入れるしかないと結婚で誘って騙されてノコノコ現れたところを、男谷彦四郎、平山行蔵、新門辰五郎など当時の最強と言われた面々で騙し打ちでやっとボコボコにして座敷牢に閉じ込めた。


 剣豪同士の戦いも歴史上では滅多に無いのに、こんな剣豪フルラインナップでボコボコにされたのはこの人くらい。


 晩年も、趣味で当時の千葉、桃井、斎藤の江戸最強の各道場に薪一本でたびたび道場破りをして、その奪った大量の看板で庵を建てるくらいふざけた強さと言う。


「ああ、勝小吉は強いわぁぁぁ」


 そうオリジナルユウキが呟いた。


「勝小吉の凄いのは人斬りなんちゃらとか新選組とかいろいろと剣豪いるけど、最強を選ぶと何でこの人にって意外さが……」


「まあ、勝海舟も生涯一度も剣を抜いて無いけど、男谷家で修行してる剣豪なんだよね」


 親父がそう突っ込んだ後にオリジナルユウキが補足した。


「ちなみに小吉って名前は勝家に養子に出された時に亀戸天満宮に遊びに行って、おみくじで小吉が出たからと言うでたらめさなんだよな」


 親父が苦笑した。


 無茶苦茶と言う意味で言うと尊敬できる人物だ。


 確かに勝小吉は強かった。


 一瞬にしてジョージは這いつくばって斧を奪われた挙句、関節を外されて動けなくなった。


「すげぇな」


「やっぱ違うわ」


「近藤勇でも土方歳三でも沖田総司でも岡田以蔵でも無く、下手したら、この人が最強だもんな」


 そうオリジナルユウキ達が感動した。


 あまりに無茶苦茶すぎるし、それほど強いのに歴史に関わる凄い事を全くしていないと世間は冷たいのだ。


 最近の研究で実は歴史的な事は何もしてないのでは無いかと言われる坂本龍馬とえらい違いである。


 その間に勝小吉は懐の麻縄でジョージを腕の関節を外したままグルグルと巻いて動けなくした。


「流石だ」


 そう光の創造主が感動して褒めたたえた。


「じゃっ! 」


 そうしたら、勝小吉は笑顔で手をシュタっとあげると桜吹雪の中を消えた。


「「「「「「え? 」」」」」」


 ミツキ達が固まる。


「うむ。一仕事を終えたから、一杯飲みに行ったか、賭場に行ったか……」


 光の創造主が笑った。


「いやいや、ここアメリカだけどっ! 」


 スカーフェイスがそう叫んだ。


「大丈夫だ。金が使えないと思ったら、またすぐ帰ってくるだろう」


 光の創造主がそう笑った。


「いやいや、若い時は山賊とか火付け強盗までやって金を稼いで、どこが幕臣なの? って感じの人だよ? 」


 流石にオリジナルユウキが突っ込んだ。


「まあ、だから死ぬ事は無いだろう」


「何か起こした方がやばいのでは? 」


 アイが光の創造主に突っ込んだ。


「何と言うか、敵が強すぎるから収容所の地下に閉じ込められてた怪物を仕方なく封印を解いて出したら、敵には勝ったけど、そいつが逃げちゃったってパターンじゃね? 」


 オリジナルユウキがそう突っ込んだ。


「だが、それもまた面白いんじゃないか? この時代で勝小吉が何をするか見てみたいと思わないか」


 親父がそう、ふふふと笑った。


「おーい」


 スカーフェイスがドン引きしている。


「まあ、この時代のインディアンの格闘技を見ても言うほど洗練されてないし、ボクシングもブラスナックルでどちらがタフかって殴り合うだけだからな。総合格闘技でグレイシー柔術が出た時に凄いセンセーショナルな話になったけど、あれって単に元は日本の柔術だし。どこまでやるのか見てみたい気はする」


 オリジナルユウキも目をキラキラとさせた。


「いやいや、マジで探さないの? 」


「「「面白いから」」」


「おおおおぃ! 」


 スカーフェイスがドン引きして突っ込んだ。



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