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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
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第三部番外編 怪異ハンター 桜の木の章 4

「そもそも動機は何なんだろうな」


 オリジナルユウキが呟いた。


「ふふふ、動機なんて、元カレの髪型が気に入らなかったからとか茶髪の女を見ると腹が立つからとか、ハンガーを投げつけられたくらいで人を殺したらりするものだからな」


 親父がそう勿体ぶって話す。


「え? 」


「は? 」


「え? 」


 ミツキやアイや光の創造主が親父を異様な顔で見た。


 それは某アニメの酷い動機と叩かれてる奴だったからだ。


「な、何? 」


 親父が動揺して答えた。


「名探偵って単にアニメとか小説を読んだ程度とか……」


 ミツキが冷やかに突っ込んだ。


「いやいや、何を言うんだ。俺は怪異ハンターのトップだぞ? 」


 親父が焦ったように答えた。


「段々と、うさん臭くなってきたな」


 スカーフェイスが引き攣った顔で呟いた。


 その時、また悲鳴がした。


「何だ? 」


「また、殺人事件か? 」


「ふふふふ、次の殺人が起こったわけか」


 そう親父だけは笑って悲鳴の方に走り出した。


 それを皆が追いかけた。


 あの老夫婦だった。


 老夫婦の旦那の方が頭を同じように勝ち割られていた。


 それを必死に奥さんの方が揺り動かしていた。


「ば、馬鹿な。わずかな間にこんなに連続して殺人事件が起こるなんて」


 親父が次の殺人事件を待つしか無いと言っといてショックを受けていた。


「いやいや、さっきのジョージ君が走り去った方向ですが」


 スカーフェイスが呆れたように呟いた。


「一体、誰が? 」


「すいません。私が遅れて階段を降りて来て外に出たら、先に外に出たはずの夫がすでに……」


 おばあさんがポロポロ泣きながら呟いた。


「なんてこった」


 親父が呻く。


「……いや、次の殺人がどうのと言うよりも、あのジョージとか言う少年を捕まえてた方が良かったんじゃ無いの? 」


 スカーフェイスが囁くように突っ込んだ。


「いやいや、そんな簡単な事件では無いよ! これはっ! 」


 そう親父が叫んだ。


「いやいや、そう言う場合ですか? あの老夫婦が可哀想だとは思わないんですか? 」


 ベンさんが良い人だったみたいで、少し憤っていた。


「これ、緊急事態なら外せるんだろ? 」


「うん」


「じゃあ、後で時間を巻き戻すわ」


 そうオリジナルユウキがミツキと話して答えた。


「は? 」


 ベンさんが呆気にとられた顔をした。


 老夫婦の奥さんの方は動揺したままで旦那さんを見てずっと泣いていた。


「どちらも、違うな」


「そうですね。<巻き戻し>を知ってたら反応するはず」


「私の眷属の蜘蛛からも特に怪しい人の話は無いんですけどね」


「私の眷属の精霊も同じことを言ってるけど」


 オリジナルユウキの言葉にミクとゼブとアイが答えた。


「本当に敵の罠なんかね? 」


 スカーフェイスがそう呟いた。


「何を言っている。今の時代にアメリカにあるはずがないソメイヨシノがあるんだ。しかも、これはワシントンの例の嘘の逸話を元にした話のように見せているんだ。これが証拠だ」


 そう親父がキラリと目を光らせた。


「そもそも、あれが本当のワシントンかどうか分かんないしね。ウォシントンの日本語読みで言われてるけど」


 オリジナルユウキがそう話す。


「そう言うことだ。これは罠なのだ。壮大な罠。そして、それは怪異ハンターである我々に問うているのだ。この犯罪は誰なのかと」


 親父が嬉しそうに朗々と呟いた。


 そしたら、ジョージが桜の影から斧を持って振りかぶってきて老婦人を一発で切り倒した。


「おい……」


 スカーフェイスが親父に突っ込んだ。


「ジョージがやっとるやんけぇぇぇ! 」


 オリジナルユウキが突っ込んだ。


「これは罠だ! 幻覚に違いない! 」


 親父が叫んだ。


 だが、オリジナルユウキも皆もドン引きして親父を見ていた。

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