第百十三部 第九章 衝撃
三十八式歩兵銃をこちらに撃ちまくって来るけど、親父の障壁があるので、当然全く効かない。
「無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄! 無駄ァァア! 」
国王の誰ぞの真似が五月蠅かったりする。
相変わらず変に声真似のスペックが高くて、子〇武人さんの声なんでビビる。
「すいません。横に居て恥ずかしいんですけど」
カルロス一世が困った顔している。
なるほど、別に国王が凄い訳でもないし。
「何だぁ! 貴様ぁぁぁ! 」
高柳中尉が叫ぶ。
「まだ思い出さんのかな」
親父が苦笑した。
「やっぱりか……。ぶっちゃけ、そういう事だよね」
俺が親父を見た。
「ああ、俺がやったんだ。この繰り返し空間」
親父が笑った。
「ちょ! 」
「ええええええええ? 」
カルロス一世とかスカーフェイスとかが唖然としている。
「何で、そんな事したの? 」
「いやいや、こちらに出てきてはいけない魔物なんだ、あれ」
親父が笑いながら、クジラの頭のような生物を指差した。
「お、お前がっ! お前がこんな事をしたのかっ! 死者を冒涜しやがって! 」
さっきの包丁を持ってた漁師がいつの間に漁港に来て親父を見て叫んでる。
その漁師が震えながら親父に包丁を構えた。
「よせよせ。お前も自分の手を切って見ろ。すでに死んでるよ」
親父が笑って漁師を見た。
「な、何を馬鹿な事を……」
震えながら、漁師が手を包丁をすっと斬ると血が出ない。
「嘘だ! 嘘だぁぁぁ! 」
漁師が言いながら、身体がゴトッと倒れて動かなくなる。
「あれ、人形遣いとか言う魔物だよ。死んだ人間を生き返らして、死者と共生する奴なんだ」
親父が笑った。
「何、そのヤバいの」
「ええええ? 」
国王達がまたさわさわ騒いでる。
「魔王様……」
結さんが親父を見た。
「あんたがどんな夢の世界でも良いから、亡くなった弟と一緒に居たいと言ったから、こうしたんだが、満足したかね」
親父が信じられないことを言った。
「え? 」
「は? 」
「ええ? 」
全員が震えるくらい衝撃を受けた。
親父がっ!
親父が、人の為に良い事をしただと!
何という衝撃の事実!
「し、信じられん! 」
スカーフェイスが衝撃を隠しきれないようだ。
それは俺も同じだった。
「まさか、何かお金を貰ったとか……」
俺が衝撃のあまりに聞いた。
「何、可哀そうに思ったんだよ……」
親父がぽつりと答えた。
ありえねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!




