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全部社会が悪いんやっ! 〜ある救世主として召喚された男の話   作者: 平 一悟
人物紹介は470から475のあたりにあります。
1298/2644

第百十三部 第五章 殺人

「きゃああああああああああああああっ! 」


 いきなり悲鳴が鳴り響く。


「「「「「は? 」」」」」


 カルロス一世とスカーフェイスが立ち上がったが、俺や親父は座ったまま刺身を賞味している。


「いやいや、ちょっとは反応しなよ」


 カルロス一世が突っ込んだ。


「いやいや、食事中は騒いではいけない」


 俺がきりりと返す。


「そう言う場合じゃないだろ」


 スカーフェイスが立ち上がると、拳銃を抜いて屋敷の奥に走って行った。


 カルロス一世も続く。


 俺達は刺身の賞味を続けた。


「あ、あの行かないんですか」


 ギョギョが中腰になって俺達に聞いた。


「食事は一期一会だからな」


 親父がこれまたきりりと返す。


「おい、家の人が何人も亡くなってる」


 スカーフェイスが慌てて来た。


「何ですと? 」


 言いながら刺身を口にほうばる。


 美味い。


 極上の美味さだ。


「いや、飯食うより、こっちだろうが! 」


 カルロス一世が怒鳴る。


「本当ですよ」


 ギョギョさんが怒ってる。


「ギョギョにまで言われてるんだ……」


 スカーフェイスが絶句した。


 仕方ないので、俺達が呼ばれた方へ行くと、(ゆう)さんが震えて座り込んでいる中で、大きな台所で数人が真っ二つに首を切り取られて亡くなっていた。


 とれりあえず、(ゆう)さんはカルロス一世が落ち着かせようと別の部屋に連れて行った。


「……血が出て無いよね」


 俺が死体を見て呟いた。


「これなぁ、何かおかしいな」


 親父もあたりを見回した。


「吸血鬼とかでは無いのか? 」


 スカーフェイスが聞いてきた。


「違うな。人形みたいな感じがある」


 親父が見て呟いた。


「罠? 」


 俺が聞いた。


「罠というか、何らかの記憶か? 」


「「「「「記憶? 」」」」」」


 ついてきた国王達がドン引きしてる。


「厄介なものに巻き込まれたって事か……」


 スカーフェイスがうんざりした顔をした。


「もう少し、見てたら、何か分かると思うんだが……」


 親父が皆を見回した。


「素直に早くテレポートして貰えば良かったな」


 カルロス一世がやって来た。


(ゆう)さんは? 」


「家の人に任せたよ。いつまでも、よそ者の男と一緒に居る訳にも行かんだろ」


 俺の問いにカルロス一世が苦笑した。


「まあ、でも、人間じゃ無いよね」


「まあな」


 俺の話を親父が同意した。


「何なんだ? じゃあ、これ、なんかの茶番劇なの? 」


 カルロス一世がため息をついた。


「いや、そう簡単じゃないだろ」


 親父が苦笑した。


「ぎゃぁぁあぁぁあぁっ! 」


 そして、今度は外から悲鳴がした。


 段々、面倒くさくなってきた。


 

 


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