第百十三部 第二章 罠?
「とりあえず、ここで野宿するの? 皆がいるとこに連れてっても良いし、君も連れてけるでしょ」
祝融さんが凄くぶっちゃけた話を親父にした。
正直、逃げてるけど、逃げなくてもテレポートで移動できるだろうになってのはいつも思っている。
「まあ、それは、身についた習慣だな。身体が学習したように先に動くんだ」
親父が俺が喋って居たのか、答えてきた。
「身についたものってなかなか消えないからね」
「それは分かる」
国王と宰相が頷いた。
「とりあえず、戻った方が無難じゃ無いか? 」
カルロス一世が皆を見回した。
「まあ、そうなんだが、どうした? 」
カルロス一世が必死なんで親父が聞いた。
「いや、大妃の星に行ってた時を思い出すからさ。碌なこと無いじゃん、この面子」
カルロス一世が断言した。
凄く正しいけど、複雑だ。
「とりあえず、どうする? 」
親父が聞いてきた。
その時、ギョギョが海から走って出て来た。
「何か、何か、やばいものが海にいます」
ギョギョが叫んだ。
「よし、テレポートだな」
「そうしましょう」
親父の意見に皆が賛成するが、障壁が張られている。
「い、いつの間に」
俺が焦る。
「何、この程度」
親父が笑ってテレポートしたら、突然、目の前が暗転した。
何これっ!
俺達が現れると、そこは今までと違った風景になっていた。
潰れていた家に人が住んでいた。
潰れてたはずの家は瓦屋根のちゃんとした家に戻っている。
そこは小さな漁村だった。
しかも、大正時代のような雰囲気だ。
「まるで、タイムトリップしたような感じだな」
スカーフェイスが呟いた。
「どうも、そうじゃないな。何だ、この空間は……」
親父が訝し気に上にあるままの障壁を見た。
「どういう事? 」
俺が問いただす。
「普通の空間じゃ無いな。罠になっている」
親父が呟いた。
「君ほどのものでも不可能な罠なのか? 」
祝融さんが凄く驚いてる。
「ああ、俺と同クラスの奴が作ったのかもしれん」
「え? そんな奴いるの? 」
俺が親父の感想に驚いた。
「ああ、信じられんことだがな」
親父が断言した。
「親父と同等レベルの怪物なんて、大妃位でしょうが」
「だから、気をつけろ」
俺が聞くと、親父の顔が警戒心だらけになった。
ふと、横を見ると、スカーフェイスとカルロス一世が耳をふさいでる。
「どうしたの? 」
「「やばい話を横でするなよ。そんな怖い話は聞きたくない」」
二人が凄い表情で答えた。
困ったもんである。




