番外編:琉唯の回想 生き残った屈辱
「なあ!琉唯!今日の放課後暇か?」
この言葉ですべてが始まった
その日は暇だったので「うん」と答えた
「ちょうどよかったぜ✩肝試ししねえか」
…一瞬フリーズする
「え?、何で急に?」
話を聞くと
『なんとなく』だそうだ
なんともフワフワしてるな
…と言う言葉は飲み込んで
「何人で行くの?」
と聞いた
垣根なく呼びかけた結果、7人程度だそうだ
「まあ、行こうぜ~~」
押しに弱いのがダメな僕は断れず、結局行くことになった
その日の放課後
例の肝試しの場所に着いた
「うわ~~」
いかにもな雰囲気の廃屋だった
「行こうぜ」
と言う友達の一声で中に入る一同
一歩踏み出した瞬間
ゾクッ
背中に寒気が走る
咄嗟に振り返る
「えっ!?」
何と入ってきた入口がなくなってる
ざわざわと騒がしくなる
「おい!あれ!ドアだ!」
と誘ってきた友達が言う
「ほんとだ…」
なんとなく不安だがドアを開けて進む友達たちを追って中に入る
そこには植物に身を包んだ人間の形をした『ナニか』
「「「「「「「うわーー」」」」」」」
と叫んで逃げる一同
しかし、足の遅い人から捕まっていく
一番足が速い人が捕まった
…次は僕の番だ
そう思うと動けなかった
でも、『ナニか』は僕に見向きもせず去っていった
「うっうわーーー」
怖くて走り出した
無我夢中で走った
何時間か走ったところで気付く
誰かいる
怖かったが勝手に足が進む
人間だった
疲れて声がかすれる
「た…すけ…て」




