第八章 時間との戦い
暫く歩くと
「ギャーーーー」
悲鳴が聞こえた
奈々が言う
「こっち!」
急いで走る一同
「催涙スプレーなんで聞かないのーーー…あっ、顔のパーツないからか」
そこにいたのは小学生高学年くらいの女の子
催涙スプレーを振り回している
背中にはランドセル
どうやら、学校帰りだったようだ
「これくらいなら」
またナイフを取り出し
「闇より光ーーーー」
と言うが早いか
「それはダメ!」
と奈々が言う
「それを使ったら、またーー」
ふっと笑う麗さん
「大丈夫、さっきは大きくし過ぎた、大きさを見誤ったんだ」
『ナニか』に向き合った麗さん
「闇より光、北より南ーーー」
と唱えて始めた
「え??」
驚く小学生
「大丈夫?」
と駆け寄る奈々
「うん」
と頷く小学生
「私は桜巻 優輪小学生6年生です、学校帰りだったんですけど、このツル?みたいなのに引き込まれたんです」
優輪ちゃんは、自分から来たわけじゃないみたい
「…なるほど」
何かに気付いた麗さん
「ん?なにが?」
奈々が聞く
「ここに憑いているのはツルの悪霊か妖怪だろね」
さらに続ける麗さん
「生まれだったみたいで養分を欲していたんだろうね」
驚く優輪ちゃん
「生まれたてでこの強さ…もしかして、引き込まれた後で大人のツルに襲われていたら」
身震いする一同
そう言えば
黙っている琉唯くんを見る
「その子…知ってる…」
え!?
琉唯くんの顔を見た優輪ちゃんも驚く
「なんで…君が…」
ハモる二人
「「だって君ーーー」」
九章に続く




