↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おーごん森の理不尽  作者: 犬冠 雲映子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/67

ハルガスミさま

 ピサロに連れられ、皆で朱色が剥げた廃寺へたどり着いた。境内も荒れ果ててはいるが、寺の前には透き通る美しい底なしの池がある。

 これが竜宮城への入り口?

 キュームは覗き込んでみたが、相当底が深いのか暗闇に吸い込まれそうになった。

「ハルガスミ、やってキタヨ! 例の新人ダネ!」

「おや、その茶トラちゃんが? ご生憎、ミルクはきらしていてねえ」

 間延びした女性の声がするや、廃寺から古風な格好をした少女が現れる。とはいえ、高校生くらいで車尾や寿桃のように幼くはない。

「ハルガスミさま。どうやったら馬耀からの支配下を遅らせられるでしょうか」

 ピサロが暗い顔持ちで言う。

「会雲は世界を支配する妖魔。我々は逆らえない……まあ、キュームだっけ。貴方にはどうやらグイがついている。ソイツなら何か知っておろうよ」

「グイ……アイツはこの村から出さぬよう、見張っていた元凶ね! 馬耀の手下なのは確実じゃないかっ」

 グー子が鼻息を荒くしてグイを貶した。

「グイは咒いをかけられ、意思とは無関係に見張り番をさせられていただけ。まあ……アヤツ、皮肉極まりないなあ」

 ハルガスミは欄干に座り込むと、クスクスと笑った。キュームは不意に変な夢で虎と戦っていたそっくりな人物を思い出す。

「……」

「お前の意思があべこべなのも、馬耀の影響かい? 馬耀もある意味優しいヤツさ。人間にはね」

「? 訳がわかりませんが」

「すいません。カヂさん。ハルガスミさまはいつもこんな感じで……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。