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∈∇◀がとっても美味しいんですよ。

「えー、1LDKを超越した狭さですけど」

 キュームはラベンダー荘の一室で、大家さんからもらった古びた毛布と枕を床に置いた。前に住んでいた人がいたらしき形跡があり、落書きがある。

『いますぐにげ ろ』

「うわ〜〜、やべー……」

 夏や冬はどうなるんだろう――というか、今もとても暑いのだが。

「小さな窓と……貼り紙」

 玄関には貼り紙があった。風呂なしなので銭湯を使える事、料理は大家がお裾分けしてくれる事――深夜3時に「幅です」と来客が来ても開けない事。

「うわ、なにそれっ。暑いしサイテーじゃん」

 幅、とは何なんだろうか……。人の名前なのか。

「幅は幅だ。お前は見ないほうがいいね」

 いきなり室内にグー子が入ってきて、後ろには大家さんがいた。

「ワタシがこの田舎、失礼、大自然豊かな村を案内する」

「だよー。ここ、谷部江村(たにぶえ)は自然が豊かで∈∇◀がとっても美味しいんですよ」

(え、何が美味しいんだ??? 聞き取れなかった)

 きっとイワナか何かだろう。

やべえ村の当て字です。

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