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寿桃ちゃん

 キュームはラベンダー荘の前で見知らぬ子供と出くわした。村の若者はもうウンザリで、後づさる。

「謝りに来たノネ。脅かすつもりはないヨ」

 カタコト言葉で少女らしき子は言う。美しい白髪に近い髪色、そうして赤い目。この特徴はアルビノ、とどこかで聞いたことがある。

 どこかウサギらしさのある、可愛らしい幼も相まって非現実的であった。

「謝る? ヒト違いじゃ」

「車尾がおたくにイタズラしたネ。キッチリ説教したから、イタズラシテコナイヨ」

(ご本人は謝りに来こないんかい)

「ダケド、あの病院は車尾のお家(・・)ネ。一概に悪いとは言えないノ」

「は、ハア。申し訳ないです」

 とりあえず謝っとくと、少女は律儀にお辞儀をして消えていった。

「病院が家って」

「寿桃さんが来ていたんですか。健康ドリンクを振る舞おうと思ったのに……」

 アーケードから大家が現れ残念そうにしている。寿桃。あの子はそういう名だったのか。

「お友だちなンですかね。姉御肌というか、よくできた子な感じがしました」

「まあ……友だち、というか……表現が難しいですね。あの子たち……」

 言葉を濁され、ハテナを浮かべていると大家に腕をつかまれる。ギョッとするも、何もされなかった。

「元気になれましたか。昨晩、すごく落ち込んで眠れていなかったみたいなので」

「ああ……少し。どうやら私は、予定外のことが苦手みたいです」

 すると馬耀は憂いを帯びた笑顔を浮かべた。

「こうして私と話しているのが生きているのと同じだと、思いますよ。死んだら無に帰ると言う世界もありますから」

「そ、そうなんですか……」

命が無に還る世界……これは、きょ(ry

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