↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/61

ミーティングと痣

「っハァ〜〜!! ヤク中にはたまんねーのがあるじゃねーか! オメーやるな!」

 ハチスガが中庭に並べられた薬品の中からモルヒネやらを手に取った。

「だめですよ。ハチスガさん。これはラベンダー荘で大怪我をした人に使うのです」

 馬耀がそれをたしなめ、中から例の小瓶を手に取る。

「あ、あーっ! それはあのクソガキにっ!」

 ちゃっかりブランケットに入れるとは。

「放射性物質ですね……でも大丈夫ですよお。咒いで特性のおクスリに変えちゃいましょう」

「え、そんなのできるんですか」

「はい。ヒトの最初の最初、星の始まりは放射性物質でした。なら魂にも応用できます。魂の滋養強壮薬にしてしまいましょう」

 馬耀は「えい!」と揺らすと、放射性物質が虹色に輝き、妖しさがました。そんなマジカルなことができるのが、村の良し悪しな部分である。

「魂を強化したら……危険では?」

 カヂが小瓶を訝しそうに眺めている。

「村では魂が全てです。貴方も依頼で何かあった時に必要になるかもしれません」

「まあ、私は(・・)危険性のある依頼しか来ないので。否定はできませんが……」

「な、なにぃ〜〜??」

 グー子が鼻にしわを寄せるもサラリとかわされ、三つ編みが地面を叩いた。尻尾みたいだ。

「薬物乱用する人が2人いるので医療品は大家である馬耀が責任を持って管理いたしますね〜」

「テメェ、ヤク中かよ! 隅におけね〜な、おい!」

 ハチスガがケタケタ笑い、指を指してきたがこの人はこういう人なのだろう、と諦めた。




 ミーティングが終わり、麦茶を飲んで昨晩の出来事を思い出していると――ピサロが近づいてくる。

「擦り傷だらけですね、痛くはないですか」

「あー、消毒薬とか入ってたンでなんとか……」

 不思議と痛みはなく、痛覚が鈍っているみたいだ。それも生き人形と化した副作用なのだろう。

「少し背中、見せてもらっていいでしょうか」

「は?!」

「気になることがありまして。嫌でしたらいいです」

「うーん。良いですよ」

 背中をまくると、ピサロが固唾をのんだのが分かった。「どうかしました?」

「虎の模様みたいな痣が……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。