呪われてそうな三つ編み
「だいいち、生き人形を作るのもタブーだし。人間が魂をどうこうするのはよろしくないわ」
馬耀さんはグー子の三つ編みを手に取り、チョップした。ゲエッと口? から眩い光の玉が吐き出される。
「これが魂? 火じゃなくて?」
「キュームさんはどうやら魂が見えるみたいですね。照糸 グぅ子の影響かもしれませんが。人が持っている情報の全てです」
「そういうのって脳じゃないの? 魂なんて存在しないはず」
キュームはハテナだらけだった。魂とは架空の名称で、脳が人間の個性たらしめるものだと習った。だから目の前にある魔性の光が信じられない。
「まあ、どっちでもいいじゃないですか。こんな変な世界において。――さ、ヒサロさん。どうぞ」
「あ、ありがとうございます!!」
ピサロ改めヒサロは魂を受け取ると、スウッと光は消えた。「チッ。戦力が一つ減った」
(あーあ。深く考えるだけ無駄か……)
「おめー、いい加減にしやがれ! 三つ編みへし折るぞ!」
「へし折ってみたけりゃみるがいいね」
ケラケラと三つ編みが笑っている。あれは髪でない、もはや触手か生き物の類いでないか。
「アレ重機でちょんぎったら自律して動くのかな。見たすぎる」
「何恐ろしいこと考えてるね。コイツは」
「三つ編みが動くとか非現実的だし」
「たくさんの動物霊や霊魂が込められた特別な髪なのだ。ワタシの負のエネルギーによって、自由自在に動く。なんて素晴らしい武器じゃないか? そうは思わないか?」
「いやぁ……うーん」
「お前が持ちうる負のエネルギー、負の感情に基づいた行動と何が違う?」
そう言われ、キュームはムッとした。「なぜ知っているんですか?」
「それはお前が下僕だからだ」





