大家さん強し
「このぉ〜〜!! 私に何してくれんだ!!」
突撃したが三つ編みで首を絞め上げられ、反対に息ができなくなる。いくら爪を立てても髪はちぎれない。
なんだこの髪は?
「あの悪鬼をついに手駒にしてやったね! あーはははっ!」
「ゲホッがホッ」
「おっと、気絶されたらめんどいからこの辺にしてやるよ」
髪から解放され、地べたに這いつくばる。
「あんたは……どうしたいの?」
「ワタシか? ワタシは元通り強くなりしっぺ返しをしてやりたいだけだ。いや、それ以上に強力になり世間を震撼させてやるのだ! グハハ!」
高笑いが夕焼けに響き、デジャヴを覚える。キュームもコイツに対しては同じ感想を抱いた。(必ずぶったたいてやる……)
「吐き出しなさい。グー子」
ラベンダー荘に帰宅すると大家さんが待ち構えていた。あの穏やかな顔持ちでお上品に佇んで。
そうしてグー子がコテンパンにされ、ピサロの魂を吐き出せと脅されている。
「そうっですわ! 能がないのに小悪党の真似事ばかりして!」
階段の後ろからメイド服の女がせこく吠えていた。自ら自己紹介をしているようだ。
「あら、名前をまだ言っていなかったわね。私は付和 馬耀。あちらは照糸 グぅ子よ」
「あ、あ、真名は」
「黙りなさい」ピシャリと言いのけられ――照糸 グぅ子はうなだれたのだった。
でりいとにしようと思ったのですが不自然だなーと悩み、照糸 グぅ子にしました。デリートのでりいと。
キュームの名前は何かの四字熟語をアナグラムにして作りました。が、忘れてしまいました……。





