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寝てたら起こされる

「起きろ、起きろミャあ」

 激狭部屋でねていると、誰かに話しかけられた。女性よりの声だろうか。

「うーん、誰?」

「グイだ。山であったにゃあ。もう忘れたのか」

「グイ?」

「そうミャア。狐、狗、牛とも呼ばれる大妖魔にゃあ」

 ハッと意識が鮮明になると、コートを着た女性が佇んでいた。灰色髪のケモミミ、そうして日焼けした肌。虚ろな目が印象的だ。

 アレが山にいた、グイ?

「本来の姿はこっちにゃ。お前、よく悲鳴をあげにゃいな」

「いや、もう慣れてきちゃって。グイさん……? は人間なんですか?」

「元はにゃ。それも随分むかし。この世界にいると、やがては妖魔に成り果てるにゃ。あのクソアマも成りかけにゃー」

 フフン、彼女は鼻で嘲笑った。

「じゃ、じゃあ、私も?」

「いつかなるかもしれぬにゃー」

「どうすれば」

「さー、アッシにも分からないミャア。金の森の初代に聞けば何とかなるかもにゃ」

(アッシって言うんだ……)

 金の森は何なのか分からないが、どうやらグイの他に大妖魔がウヨウヨいるらしい。それも元人間の。

「妖魔って妖怪とか」

「まー、精霊や神やらも含めてそう呼ばれているニャぁ。人間界は細分化しすぎてワケワカメにゃーあ」

(人間界っつたぞ今)

「あの、ここは」

暑すぎてヤバいです。この 先生 きのこることがッ

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