# 第二十五話 目指せ、優勝!
ECでの地の国での冒険を終え、ひとまず一息ついたクロ。
いつものように配信を楽しんでいた彼女のもとに、ある通知が届く。
それは、普段からプレイしているゲーム『NEXC』の公式からだった。
どうやら、何やら面白そうなイベントが開催されるらしい。
「ふぅ……今日も楽しかった!」
私はゲームを終了し、配信画面に向き直った。
『今日もお疲れ!』
『最後の試合すごかったw』
『あそこで勝つのはさすが』
『クロちゃんナイス!』
久しぶりのNEXCだけど上手く出来てよかった。
「えへへ、ありがとうございます! いやぁ、最後の試合は結構危なかったですね……」
今日の配信では、いつも遊んでいるゲームを中心にプレイしていた。
リスナーさんたちと話しながらゲームをする時間は、やっぱり楽しい。
そんなことを考えていると、画面の隅に通知が表示された。
「あれ? 通知?」
確認してみると、NEXCの公式アカウントからだった。
「……ん?」
そこには、大きく目立つ文字でこう書かれていた。
『NEXC公式大会開催決定!』
「……えっ?」
思わず声が出てしまった。
『ん?』
『どうした?』
『なんかあった?』
「ちょ、ちょっと待ってくださいね。NEXCの公式から通知が来てて……」
私は通知を開いた。
そこには、大会の開催を知らせる告知画像と、詳細ページへのリンクが掲載されていた。
「えっと……公式大会、開催決定……?」
思わず画面に顔を近づけてしまう。
告知によると、今回の大会は個人戦のバトルロイヤル形式。
広大なマップで複数のプレイヤーが戦い、時間経過とともに安全地帯が縮小していく。最後まで生き残ることを目指す、他はいつものNEXCと同じルールを基本としているようだ。
さらに、試合中の活躍に応じてポイントが加算される仕組みらしい。
通常キルは2ポイント、アシストは1ポイント。
そして、AIによって特別なプレイだと判定された場合は、なんと4ポイントが加算される。
「おお……!」
これは面白そう。
『大会!?』
『NEXCの公式大会!?』
『クロちゃん出るの!?』
『これは見たいw』
リスナーさんたちも一気に盛り上がり始めた。
「えっ、いや、まだ参加するって決めたわけじゃ……」
『出よう』
『出るしかない』
『クロちゃんの実力ならいける!』
『大会で見たい!』
「み、皆さん気が早いですよ!」
そう言いながらも、私の視線は告知ページから離れなかった。
大会かぁ……。
普段から遊んでいるNEXCで、こういう大きなイベントが開催されるのは嬉しい。
それに、ポイント制というのも面白い。
ただ生き残るだけじゃなく、どれだけ活躍できるかも重要になる。
もちろん、相手だって本気で勝ちに来るはずだ。
「……出てみたいな」
気がつけば、そんな言葉が口から出ていた。
『おっ?』
『今なんて?』
『出るの!?』
「い、いや、その……出てみたいなって思っただけです!」
『出よう!』
『応援するぞ!』
『これは参加確定か!?』
「ま、まだ決めてませんからね!?」
そう言いつつ、私は詳細ページを開いた。
参加条件や大会規約を確認していく。
特に問題はなさそうだ。
試合前には武器や装備を選択できる。試合中の変更はできないけれど、試合ごとに変更することはできるらしい。
持ち込める弾薬のほか、回復アイテムやグレネードなどはマップ内で調達する形式。
いつものNEXCと同じ部分も多い。
「ふむふむ……」
頭の中で、どんな装備で挑むかを考え始める。
私が普段使っているのは、大口径弾を使用するアサルトライフルと、軽量SMGの組み合わせ。
アサルトライフルは単発とフルオートを切り替えられるタイプで、特に単発射撃がお気に入りだ。
遠距離では一発ずつ狙って撃ち、近距離ではフルオートに切り替える。
接近戦になったらSMGもある。
うん。やっぱり使い慣れた装備が一番かな。
「……よし!」
私は参加登録のページを開いた。
『お?』
『まさか』
『登録するのか!?』
「はい! せっかくの公式大会ですし、参加してみようと思います!」
『うおおおお!』
『参加きた!』
『応援するぞー!』
『クロちゃん頑張れ!』
「ありがとうございます! 頑張りますね!」
私は必要事項を入力し、参加登録を完了させた。
画面には、登録完了の文字が表示されている。
「これで、私も大会参加者ですね……!」
なんだか急に実感が湧いてきた。
普段の配信とは違う、公式大会という舞台。
どんなプレイヤーが参加するんだろう。
どんな試合になるんだろう。
考えれば考えるほど、楽しみになってくる。
「ふふっ……楽しみだなぁ」
『めっちゃ楽しそうw』
『こっちまで楽しみになってきた』
『大会配信待ってます!』
「もちろん、配信できる範囲で皆さんにもお届けしたいと思います!」
大会まで、まだ準備する時間はある。
装備の確認もしておきたいし、少し練習もしておこう。
せっかく参加するなら、できるだけ上を目指したい。
「よーし! 大会に向けて頑張るぞー!」
『おー!』
いつもの配信部屋に、リスナーさんたちのコメントが流れていく。
こうして私は、NEXC公式大会への参加を決めたのだった。
今回はNEXC公式大会への参加を決めるお話でした!
普段から遊んでいるゲームの大会ということで、クロもかなり楽しみにしている様子です。
次回からは大会に向けた準備や練習、そしていよいよ本番へと進んでいきます!
クロのNEXCでの実力にも注目です!
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