5/6 雷竜vs黄玉
USBカメラをセットしたノートPCの前にプレイマットを広げた。
Discordを全画面にして、♯対戦希望に書き込む。
"今から20:30まで対戦相手を募集します。"
バトルスピリッツ専用のサーバだ。
ここに書き込めばサーバに参加しているプレイヤーの誰かが対戦相手をしてくれる…かもしれない。
小一時間待ちぼうけすることもままあるが、今日はすぐに反応があった。
"対戦希望です"
チャットログで見かけたことがあるハンドルネーム。
会話をしたことも、対戦したこともない相手だけれども、誰であっても断らないのがここのルールだ。
例えそんなルールがなくても、相手のえり好みをするつもりはない。
バトルスピリッツという空間を共有できるなら、それがだれであっても仲間だから。
サーバに用意されたボイスチャンネル「対戦1」に入室し、カメラをオンにする。
Discordの画面に自分の手元が映し出される。
画角内にプレイマットが過不足なく映り込むように微調整していると、
対戦相手のウィンドウに相手のよくある公式プレイマットが表示される。
「スタンダードはまだ不慣れなので、時間がかかるかもしれませんが、よろしくお願いします。」
若い声、白くて華奢な手。カードの扱いも、どこか丁寧。
バトルスピリッツのボリューム層20代前半の人かな。
「スタンダードは出たばっかりで、慣れてる人なんていないですよ。」
5月6日、構築済発売からまだ一ヵ月経っていない。
先攻後攻はお相手の持っていたダイスで決めることにした。
私が偶数を宣言し、6だったので権利を得た。
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ディヴァエス
リバースサンダー
ラニラヤ
クイール
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後1最強のディヴァエスにマジック、小型スピリットが揃った良手札、
迷わず後攻を選択、手札入れ替えはなし。
お相手は少し考えたが、やはり手札入れ替えはしなかった。
相手1ターン目
<獣口巣穴>を配置。
黄玉か。
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獣口巣穴
4(2)/黄/黄玉
<0>Lv1 <3>Lv2
Lv1-2『相手のアタックステップ』〔重複不可・ターン1回〕
自分がマジックカードを使用した時、自分のスピリット1体を指定できる。このバトル中、それをBP+2000する。
Lv2『自分のターン』〔重複不可・ターン1回〕
自分が系統:「黄玉」を持つマジックカードを使用した時、自分の手札が5枚以下なら、1枚ドローする。
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効果がわからないので読み上げをお願いした。
黄玉については、ブロック時にBPを上げる方法がいろいろある、くらいの知識しかない。
まだ実戦レベルにはなっていないはずだが、
いい機会なので教えてもらおう。
自分2ターン目
ドローは二枚目の<ラニラヤ>
軽減効率が良いスピリットなので序盤に腐ることはない。
黄玉は恐らく耐えてカウンターするタイプ、だったらフィールドが整う前にビートダウンするのが定石なはずだ。
私は最初の目論見通りディヴァエスを召喚し、真界放状態でアタックした。
BPマイナス対象は居ないが、ブロックされることなくライフを1点削った。
5-4
相手3ターン目
<噴雷大山>を配置、<テラ=コッタ>を召喚。
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噴雷大山
(2)/黄/黄玉
<0>Lv1 <3>Lv2/真界放
Lv1-2『相手のアタックステップ』〔重複不可・ターン1回〕
自分がマジックカードを使用した時、系統:「黄玉」を持つ自分のスピリット1体を指定できる。それを回復させる。
Lv2《真界放》『相手のアタックステップ』【起動:フラッシュ】
【魔述】を持つ自分のスピリットがブロックしているなら、このネクサスを疲労させる▶アタックしている相手のスピリット1体を指定する。このバトル中、それをLv1として扱う。
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テラ=コッタ
3(2)/黄/黄玉・呪物
<1>Lv1 3000 <2>Lv2 4000
Lv1-2『相手のアタックステップ』
自分が系統:「黄玉」を持つマジックカードを使用した時、このバトル中、このスピリットをBP+2000する。
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ネクサスを触れない雷竜対面にこれは固い。
私のフィールドにブロックできるスピリットは居ないが、アタックには来ない。
想像通り構えて待つデッキのようだ。
5-4
自分4ターン目
私のドローはネクサス<雷坑道>。
同じように盤面整えていたら受けに強い相手の思うつぼだ。
私のデッキは<雷竜>。速度で優ってこそ勝機がある。
幸い手札は潤沢な軽量スピリットが揃っている。
だがその前に確認。
「<テラ=コッタ>はマジックを使用したらBP+2000でしたっけ。<獣口巣穴>でもBP+2000だから、1マジックでBP8000まで上がる。」
「そうですね。」
相手の手札3枚ならマジックはある。
もしディヴァエスがアタック時BP-2000を与えたとしても相打ちになるサイズ、さっそくこちらの得意を封じられる形になる。
手は決まった。
<クイール>、<ラニラヤ>を召喚した。
<クイール>は破壊時BP-効果が使えるLv2にする。
そしてアタックステップに入る。
<クイール>からアタック。
ブロックしてくれれば後続のディヴァエスで打ち取る。<トリプルサンダー>を意識して1点通してくれればそれもまたよし。
<ラニラヤ>で同じプレッシャーを与え続けるプレイができる。
2シンボル残れば次のターンで決めに行ける。
「<ボルトグリッド>を使用します。ディヴァエスを対象に。」
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ボルトグリッド
5(2)/黄/黄玉・唱廻
《ソウルマジック:[黄]》
自分の黄シンボルがあれば[ソウルコア]だけで使用できる。
フラッシュ:
コスト4以下の相手のスピリット1体を指定する。このターン中、それはアタック/ブロックできない。
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ブロックされた<クイール>はBP大差で破壊された。
ブロッカーのいなくなった敵陣に<ラニラヤ>でアタック、ライフを1削る。
これは余計だったかもしれない。
ライフ2なら相手の動きを大きくけん制できるが、ライフ3では期待できない。使えるコアを増やしてしまう分愚策とも言える。
アタックステップ開始時のプランがマジック1枚で綺麗にひっくり返されたことで、その時私は間違いなく動揺していた。
いや待てよ。
「<テラ=コッタ>の効果はバトル中でしたっけ。<獣口巣穴>も。ターン中ではなく。」
「そうですね。」
なるほど、惨敗って訳じゃなかった。
メイン2の<テラ=コッタ>は<クイール>の効果が残っていてBP2000。
<リバースサンダー>を使用してBP0になった<テラ=コッタ>を破壊する。
<クイール>は無駄死にではなかった。
5-3
相手手札は2枚
相手5ターン目
<噴雷大山>の二枚目を配置。
相手のフィールドに不滅のシンボルが3つ揃った。
スタンダードではほとんどのカードが最大軽減で使用できる。
続けて<ライフリンク>を使用する。
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ライフリンク
3(2)/黄/黄玉・唱廻
メイン:
自分のデッキの上から1枚をオープンする。それが黄のマジックカードなら手札に加える。残りはデッキの上か下に戻す。
フラッシュ:
自分のスピリット1体を指定する。このターン中、それをBP+2000する。
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デッキからオープンされた<魔術王人形イグル=ミタス>が手札に入る。
黄玉のXだ、かなりマズい。
まだコアがあるので出るか思ったが、召喚されたのは別のスピリット<スネクロウリー>だった。
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スネクロウリー
5(2)/黄/黄玉・煉蛇
<1>Lv1 5000 <3>Lv2/真界放 7000
Lv1-2『召喚時』
このターンに自分が系統:「黄玉」を持つマジックカードを使用していたなら、2枚ドローする。
Lv2《真界放》『相手のアタックステップ』
自分が系統:「黄玉」を持つマジックカードを使用した時、このバトル中、このスピリットをBP+2000する。
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「黄玉のマジックカードを使用していたので2枚ドローします。」
ゾッとした。
今のスタンダード環境で、ノーリスクで2枚ドローは破格だ。
ライフ差こそまだあるものの押していると思っていた盤面は完全にひっくり返された。
思った以上にとんでもない。
手札3枚
自分6ターン目
ドローは<雷術ルクーナス>、切り札になるカードを引けた。
しかし今は切るターンではない。
先ほど相手手札に入った<イグル=ミタス>を処理するために温存しなければならない。
<ラニラヤ>2体目を召喚、前ターンと同じ戦法を取る。
破壊時BP-スピリットでアタックした。
ライフが通ればよし、破壊されたらディヴァエスの追撃で1体始末する。
その時、私は黄玉の展開力を目の当たりにして冷静ではなかった。
雷竜はコントロールしてこそ勝機があるはず、すべてのターンを攻撃に使ってこそ、そんな考えに支配されていた。
待っていたのは前ターンの再現だった。
「マジック、ボルトグリッドを使用します。ディヴァエスを指定、このターンアタックを止めます。」
<噴雷大山>に乗っていたソウルコアが使われる。
またもや追撃が阻止され、計算が狂う。
<獣口巣穴>の効果でBPの上昇したスネクロウリーでブロック、破壊される。
<ラニラヤ>の破壊時効果で<スネクロウリー>のBPを下げる。
<リバースサンダー>が回収される。
メイン2に入るがスネクロウリーはまだBP3000。リバースサンダーでは届かない。
5-3
相手7ターン目
奴がやってくる。
<イグル=ミタス>
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<魔術王人形イグル=ミタス>
5(2)/黄/黄玉・呪物
<1>Lv1 4000 <4>Lv2/真界放 8000
Lv1-2【起動:メイン】
このスピリットを疲労させる▶自分のデッキの上から2枚をオープンする。その中の系統:「唱廻」を持つカード1枚を手札に加える。残りは好きな順でデッキの下に戻す。
Lv2《真界放》『自分のアタックステップ』〔ターン1回〕
自分が黄のマジックカードを使用した時、系統:「唱廻」を持つ自分のスピリット1体を指定できる。このターン中、それはブロックされない。
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召喚されたイグル=ミタスはすぐさま疲労することでドローに変換される。
デッキからオープンされた2枚は<再雷エンバーミマー>と<雷術ルクーナス>
回収可能な<再雷エンバーミマー>が手札に、<雷術ルクーナス>はデッキ下に沈む。不幸中の幸い。
しかし、次のターン、黄玉の切り札がフィールドに立つのがほぼ確定する。
続けて<ソーサリード>を召喚、守りを固める。
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スピリット
3(2)/黄/黄玉・煉蛇
<1>Lv1 4000 <3>Lv2 7000
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記述はない、その代わり破格のコア効率とBPを与えられたフィジカルギフテッド。
守りとしてこれ以上の役者は居ない。
このターンは盤面を固めて、攻撃は次のターンからということか。
自分8ターン目
ドローは<雷噴ペールクアール>
確実に強いカードを引き込んでいる。全く太刀打ちできない状態ではないと思いたかった。
トラッシュにあるEX軽減は<クイール>のみ、フル軽減を確保するため<雷坑道>を配置。
そして<雷術ルクーナス>を召喚。
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雷術ルクーナス
7(4)/黄/雷竜
<1>Lv1 7000 <3>Lv2/真界放 9000
《継召》
トラッシュのEXシンボルを除外し軽減できる。
Lv1-2『召喚時』
相手のスピリット1体を指定する。このターン中、それをBP-4000する。その後、それがBP0なら破壊する。
Lv2《真界放》『アタック時』
相手のスピリット1体を指定する。このターン中、それをBP-4000する。その後、それがBP0なら破壊する。
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召喚時の対象を考える。
多分、真界放状態の<魔術王人形イグル=ミタス>を指定すべきだったのだろう。
続くアタックで破壊することができた。
しかしその時私はアタックして相手に圧をかけることしか考えられなかった。
「<ソーサリード>を指定、BP0になったので破壊します」
その後アタックするが、Lv2の<スネクロウリー>は破壊できない。
アタックはライフで受けられる。
ソウルコアを<雷術ルクーナス>に渡したLv1の<ディヴァエス>はアタックできる状態ではない。
ここでアタックステップを終わらせる。
5-2
ライフ差はあるが、明らかに劣勢
相手9ターン目
遂に攻撃が始まった。
<魔術王人形イグル=ミタス>を疲労させてデッキから2枚オープン。<ボルトグリッド>を回収。
そしてフル軽減で<再雷エンバーミマー>の召喚。
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再雷エンバーミマー
8(5)/黄/黄玉・唱廻・呪物
<1>Lv1 7000 <4>Lv2/真界放 11000
《継召》
トラッシュのEXシンボルを除外し軽減できる。
Lv1-2【魔述:黄玉】『アタック中』【起動:フラッシュ】〔バトル1回〕
自分の手札の系統:「黄玉」を持つマジックカード1枚のフラッシュ効果をコストを支払わずに使用する。
Lv2《真界放》『アタック中』〔ターン1回〕
自分が系統:「黄玉」を持つマジックカードを使用した時、このバトル中、このスピリットに黄シンボル1つを追加する。
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悪夢のアタックステップが始まった。
ソウルコアが乗って真界放状態の<再雷エンバーミマー>のアタック。
魔述の効果で<サンダーシャッター>が使用される。
<スネクロウリー>から1コアライフに置かれる。
さらに<サンダーシャッター>の効果で回復した<再雷エンバーミマー>は自身の効果ダブルシンボルになり<魔術王人形イグル=ミタス>の効果でターン中ブロックされなくなった。
悪夢だ。
ライフで受けるしか選択肢がない。
ライフ残り3。
ターン中ブロックされない<再雷エンバーミマー>のこのターン2回目の攻撃。
幸いなことにシンボル追加はターン1回。だが魔述にその縛りはない。
魔述で2枚目の<サンダーシャッター>。回復にターン1の記述はない。
ライフ残り2そして1。
前のターンまで優勢だったライフ差が、文字通りひっくり返されていた。
1-4
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相手フィールド
獣口巣穴
噴雷大山
噴雷大山
スネクロウリーLv2
ソーサリードLv1
再雷エンバーミマー(疲労)
魔術王人形イグル=ミタス(疲労)
自分フィールド
雷坑道
雷術ルクーナス
ディヴァエス
ラニラヤ
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自分10ターン目
手札は今ドローした<ソーサリード>、手札に戻っている<リバースサンダー>、そして<雷噴ペールクアール>
<雷噴ペールクアール>でひっくり返せる盤面だろうか。
だめだ、アタックステップにBP-2000を振りまくため、真界放を持たない<雷噴ペールクアール>にはコアを3個置かなければいけない。
そこまでのコアはない。
挽回の手はないのか。
相手の盤面を見て気が付いた。
<再雷エンバーミマー>を真界放するためのソウルコア、そして<再雷エンバーミマー>にもう一個コアが乗っている。
<スネクロウリー>の上にも1個、それが相手盤面のコアすべて。
そして手札は1枚。先ほどオープンして手札に加えた<ボルトグリッド>。
<雷術ルクーナス>のBP-4000はLv1で疲労している<魔術王人形イグル=ミタス>を破壊するために使いたい。
残りのBP-効果でLv2BP11000の<再雷エンバーミマー>は破壊できそうにないが、ソウルコアを使わせてLv1BP7000にすることができればもしかして。
<ソーサリード>を召喚する。作戦を成功させるためには数で圧を掛けなければならない。
<雷坑道>のLvを2にあげる。これで理論上BP-8000まで出せる。
アタックステップを宣言する。
<雷術ルクーナス>アタックで予定通り<魔術王人形イグル=ミタス>を破壊する。
さぁ怖いだろう、<ボルトグリッド>を使ってくれ、お願いだから。
「ライフで受けます」
相手ライフは3
想定は外れた。
ここで止めればブロッカー3体は残る。
<魔術王人形イグル=ミタス>が消え、ブロックできない1点が飛んでくる危険はなくなった。
しかし、<再雷エンバーミマー>を残して勝機があるとは思えなかった。
この時点で恐怖に駆られて正常な判断を失っていたのは、自分の方だった。
<ディヴァエス>でアタック、<再雷エンバーミマー>にBP-2000
「ライフで受けます」
相手ライフは2
<ラニラヤ>でアタック。
「ライフで受けます」
相手ライフは1
<ソーサリード>でアタック。
スネクロウリーLv1でブロック。これはBP勝負で勝ち。
相手スピリットを1体にまで減らした。ライフを1まで減らした。
しかし、残った1体は強敵。
私の作戦は、相手の冷静な判断で失敗に終わった。
メイン2にて不本意にもブロッカーとしてLv1<雷噴ペールクアール>を召喚してターンエンドするしかなかった。
相手11ターン目
ドローした状態で相手の手札は2枚。
一枚は<ボルトグリッド>であることがわかっている。
しかし私の手札も1枚。それが<リバースサンダー>であることは相手にもわかっているはず。
今ドローしたのがスピリットでなければ守り切れるはず。
逆にスピリットなら私の負けだ。
「<再雷エンバーミマー>を召喚します」
アタックステップに入って、Lv2の<再雷エンバーミマー>がアタックする。
私は<雷噴ペールクアール>で受けるしかない。
破壊、ブロッカーはもういない。
魔述も、ダブルシンボルももはや必要ない、BP11000のスピリットとして2体目の<再雷エンバーミマー>が私の最後のライフを狙う。
<リバースサンダー>ではどうしようもない。
「ライフでいただきます。ありがとうございました」
黄玉の認識が大きく書き換わった一戦だった。
Discordに参加していてよかった。
今日、対戦希望を出してよかった。
バトルスピリッツをやっていてよかった。
今日は満足して眠れそうだ。
…その前に、手元の黄玉パーツを確認しておこう。




