実戦2
第五話
鍔迫り合いの後、リカが距離を取る。
「何でマギルがその剣持ってんのさ!!」
「言ったろ?今日は一味違うって!!」
言い終わるやいなや距離を詰め、右手の炎剣、左手の軍式連結太刀•阿を使い、手数でリカを押していく。
「わっ、ちょっ!!激しッ!?《炎盾》」
「《鏡盾•半球》」
剣を盾に変えることで視界を遮り、退がって体制を整えようとするリカを、すかさず鏡で閉じ込める。更に鏡を凸凹にし乱反射させ方向感覚を狂わせるおまけ付き。
「なッ!?」
自らが作り出した炎に視界すべてを奪われ一瞬リカが硬直する。俺はその隙を逃さず外から鏡を割り、リカの首へ剣の峰を当てた。
「そこまで!今回の模擬戦はマギルの勝ち!」
先生が勝敗を告げ、お互いに武器を下ろす。
「あ〜負けた〜〜、ってか何で私の剣をマギルが持ってたのさ!!」
「全く同じってわけじゃないんだけどな」
そう言いつつ右手の柄は軍式連結太刀•吽、刃は炎になっている剣をリカに見せる。
「あれ、炎になってるのは刃の部分だけなんだね」
「そうなんだよ、実は
ーーー「もう一つの《鏡刀》についてですがこちらは性質ごと写さない限り使い物になりません。というのも盾と同様に強度は所詮鏡ですので、そのままではキラキラしたただの棒同然です。ですので性質ごと写し、様々な特性をその時に応じて使い分けれる武器と思ってください。注意点として体は生身のままですから写し方は考える必要があります。例えば《鏡刀》のみで炎を写した場合、炎で出来た刀にはなりますが握るだけで自身の手も焼けます。そういった持つことが出来ないものを写す時は柄を別に用意し、刃部分を《鏡刀》で作るといった工夫をしてください。」ーーー
って感じでそのままじゃ持てないんだよ。」
ミラから説明された内容をそのままリカに伝える。
「なるほどね、だからこんな感じになってるんだ。」
実はミラからの説明はこれだけではなく、写すという性質上写した対象に劣ることはなくとも超えることも決して無いため1対1はかなり不利であること、一度壊れるとクールタイムが必要な事も伝えられたが今後の勝利の為に
「まぁ、そんなところ。今回は上手く使えたよ。」
などと言って黙っておくことにした。
軍式連結太刀は阿•吽の2刀を双剣、連結して大太刀として使える一般兵装です。
因みにリカの発火装置は蛍火という名前で特注です。




