始まりの朝
2話目です。
「マギルおっはよー!!」
挨拶と当時に背中を叩かれた。
「その挨拶と同時に叩くクセは治せないのか、リカ!」
「あはは、叩かれる方が悪いんだよ~」
コイツは焔リカ、背は小さいが元気ハツラツといった感じの女の子。所謂幼馴染というやつで何の因果か今まで全ての学校が一緒というかなり珍しい関係性だ。
「それはそうと今日はマギル、随分ゆっくり登校してるんだね??」
「いや、いつも通り家は出たし、そんなに遅くないだろ」
返事しつつ時間を確認すると登校まであと10分程度、普通に歩いていたら間に合いそうにない。
「……リカ、走るぞ!!」
「おっけーぃ!!」
教室の自分の席に着いて言葉が零れる。
「何とか間に合ったな。」
「もぅ、遅いよマギル〜次から置いてっちゃうよ??」
「うるさい、俺だって『能力』が使えれば…!!」
このゲームが始まってすぐ、人間は物質かどうか怪しいものや空を飛ぶ戦車など知りもしない物のオンパレード、そんなものとどうやって戦えば良いのかという問題にぶつかった。そうして、神へ望み与えられたのが『能力』という力だ。
「でもさ、マギルの『能力』じゃ移動速度は変わらないんじゃない??戦闘向きじゃないんでしょ??」
「そこは使い方でさ、うまく、こう…」
「ま、そもそも認められる所からだね。折角の2つ持ちなのに勿体ないよ??」
『能力』は基本的に1人1つだが稀に2つ以上与えられる人がいる。俺もその1人で、右側が『反射』左側が『接続』という2つがある。ただ、この2つはどちらも戦闘向きではないと思っている。曖昧な理由は単純に俺が力を使えないから。『能力』にはそれぞれ人格があり持ち主を主と認めない限り力を十分に使わせてくれない。結果、力が良く分からないから戦闘向きでは無さそうくらいの分析しかできていない。
「…分かってるよ、今に見とー」
「朝礼を始めるぞ―!!」
ばーんと先生が教室に入ってきて、話は中断されてしまった。この人は金銅銀次、俺たちのクラス担任で『金属変化•物質』という能力を持っている。
「よしよし、全員いるな~じゃあ、すぐに対話を始めろ。」
対話の時間、瞑想の様なもので自らの『能力』へ話しかけると応えてくれる。この間は意識だけ別の空間に行っているらしく現実の時間は経っていない。その為、普通は長時間対話をするらしい。俺は接続の方に認められていないので対話すらできないし反射の方も無口なのか完全に認めていないからなのかそこに居るだけなのでほとんど話した事がない。だから俺はこの時間があまり好きではない。と、考えていると
「マギル、対話はもう終わったのか?」
先生に声をかけられた。
「あっと、まだです。これから始めます。」
「早くしろよ、と言っても実際は瞬き程度だから早くする必要はないがな!はっはっはっ!」
先生の言葉に笑い返しつつ俺は対話を始めた。
こんにちは、水守です。2話目読んで頂きありがとうございます。チート主人公にしたく無かったので跳ね返すではなく、写し返すにしました。
次話は2月上旬頃投稿予定です。よろしくお願いします。




